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 世界気象機関、2018年第3四半期はENSO中立が続くと予測

発表日:2018.06.14


  世界気象機関(WMO)は、エルニーニョ・ラニーニャ現象に関する最新情報(2018年6月版)として、エルニーニョでもラニーニャでもない状態(ENSO中立)は2018年第3四半期も続く、との予測を公表した。2017年後半に発生したラニーニャが2018年4月に終息して以降、中東部熱帯太平洋の海面温度、及び貿易風や海面気圧などの大気指標は中立に戻っているという。予測モデル及び専門家によると、ENSO中立が2018年8月まで続く可能性は75%である。また、2018年の第3四半期末ないし第4四半期には、中東部熱帯太平洋の海面温度が上昇して弱いエルニーニョが生じる可能性があるが、ラニーニャが再び発生する可能性はないと見込まれる。現時点では同第4四半期にエルニーニョが生じる確率は50%となっている。ただし、3~6月の予測は他の時期に比べると精度が低いため、今回の予測には不確実性が伴うという。WMOによれば、地域ごとの気候見通しを判断するには、ENSOと地域的な気候要因の両方の影響を考慮する必要がある。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース WMO エルニーニョ・ラニーニャ現象に関する最新情報(2018年3月版)
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード 世界気象機関 | WMO | エルニーニョ | ラニーニャ | 海面温度 | ENSO中立 | 中東部熱帯太平洋
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