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 世界気象機関、2019年9~11月も平年より高温になると予報

発表日:2019.09.02


  世界気象機関(WMO)は、エルニーニョ現象が発生する可能性は低いながら、2019年9~11月も世界の大部分の地域で海面温度と地表温度が平年より高くなる、との最新予報を発表した。同期にエルニーニョ・南方振動(ENSO)中立状態が続く確率は60%、弱いエルニーニョが発生する確率は30%、ラニーニャの発生確率は10%だという。WMOによると、熱帯太平洋の海面温度は、2018年10月以降概ねENSO中立状態と弱いエルニーニョのレベルの境にとどまっていたが、2019年7月にENSO中立状態に戻っている。一般的には、エルニーニョ発生時には世界的に気温が上昇し、ラニーニャ発生時はその逆になる。しかし、気候変動によって大気や海面の温度、海洋の熱含有量が上昇しているため、ENSO中立状態であっても平年より暖かくなっている。また、WMOは、2019年12月~2020年2月には、エルニーニョの発生確率が35%へとわずかに上昇するものの、引き続きENSO中立状態が続く確率が最も高い、との予測も示した。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | 世界気象機関 | エルニーニョ | 熱帯太平洋 | ラニーニャ | 海面温度 | 地表温度 | エルニーニョ・南方振動 | 熱含有量
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