欧州化学物質庁(ECHA)は、REACH規則高懸念物質(SVHC)候補物質リストに10種を追加した。リスト収載総数は191種になった。10種は、洗浄剤等に使用される環状シロキサンの4量体(D4)、5量体(D5)、6量体(D6)、金属加工やポリマー等に使用される鉛、不凍剤等に使用される八ホウ酸二ナトリウム、燃焼等の副生成物で不純物として含有されるベンゾ[ghi]ペリレン、プラスチック添加物等として使用される水素化テルフェニル、接着剤等として使用されるエチレンジアミン(EDA)、ポリマー等に使用される無水トリメリット酸(TMA)、プラスチック成型品等に使用されるフタル酸ジシクロヘキシル(DCHP)である。D4、D5、D6、ベンゾ[ghi]ペリレン、水素化テルフェニルは難分解性と高生物蓄積性、鉛と八ホウ酸二ナトリウムは生殖毒性、EDAとTMAは呼吸器感作性、DCHPは生殖毒性と内分泌かく乱性が収載の理由とされた。SVHCを重量比0.1%以上含む成形品の供給者は取引事業者と消費者に通知する義務がある。