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 ドイツ連邦環境省、昆虫の死と原因を探る研究への助成を拡大

発表日:2018.07.13


  ドイツ連邦環境省(BMU)は、昆虫の死とその原因を調べるため、現在までに採集された昆虫標本をより深く分析するプロジェクトに15万ユーロを追加的に支援することを公表した。このプロジェクトは2016年から2018年までの予定で実施されていたが、今回の決定により2021年まで延長される。プロジェクトを実施するクレーフェルト昆虫学会は、過去数十年間にわたって広範な昆虫標本を採取し、昆虫とその個体数に関する膨大な量のデータを収集してきた。それにより複数の保護区で、過去27年間に平均76%の昆虫の個体数が減少したことが科学的に証明されている。これまで同学会は主に昆虫の生物量の変化を研究してきたが、今回の支援決定で個々の種や種群のレベルでの調査が可能となる。これにより、特定の昆虫種の個体数の変化や種の多様性の減少の進行度がより明確に判明するという。また、今後追跡調査の場所を増やし、とりわけ大規模農業による近隣の保護地域への影響といった新しい問題の調査も実施するとしている。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 自然環境
キーワード ドイツ連邦環境省 | 昆虫 | 昆虫標本 | クレーフェルト昆虫学会
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