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 イギリス自然環境研究会議、有害化学物質がイギリスの生態系におよぼす影響調査に助成

発表日:2018.08.09


  イギリス自然環境研究会議(NERC)は、有害化学物質がイギリスの生態系におよぼす影響の研究に600万ポンド助成すると発表した。農業、産業、日常生活で用いられている化学物質の未知の影響を明らかにし、淡水、海洋、陸上のあらゆる生態系で影響を評価する手法を開発する。個別の化学物質の有害性に注目する現在の標準的手法を改良し、複数の化学物質の複合的影響を評価することも目的とする。研究テーマは以下の3つ。1)環境中への化学物質の放出が野生生物の個体数に及ぼす影響。40年以上分のデータを用いて野生生物の個体数の化学物質に対する反応を分析する。2)農薬や化学物質の混合が陸上無脊椎動物に及ぼす影響。複数の化学物質の混合によって現在一般的なモデルで予測できる以上の影響が発生する場合とその生物学的要因を分析する。3)新たな化学物質が環境に及ぼす影響の評価と予測。淡水生態系を対象とし、化学物質の影響と気候変動の影響の関係も調査する。

情報源 イギリス自然環境研究会議(NERC) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス自然環境研究会議(NERC)
分野 健康・化学物質
キーワード 生態系 | イギリス | イギリス自然環境研究会議 | 有害化学物質 | 淡水生態系
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