世界気象機関(WMO)は、2017年中の観測結果に基づく「温室効果ガス年報」を発表した。年報によると、2017年の大気中CO2の平均濃度は405.5ppm、メタンは1859ppb、一酸化二窒素(N2O)は329.9ppbでいずれも過去最高値を記録した。工業化以降それぞれ146%、257%、122%増加した。長寿命の温室効果ガスによる放射強制力は1990年以降41%増加し、過去10年間の増加の82%はCO2が占めた。強力な温室効果ガスでオゾン層破壊物質であるトリクロロフルオロメタン(CFC-11)は濃度の低下傾向が鈍り、今後の上昇が懸念される。2012年以降の低下率は2012年以前10年間の3分の2となっており、東アジアでの排出量増加が原因とみられる。年報は、国連環境計画(UNEP)の「排出ギャップ報告書」とともに、2018年12月2日からポーランドで開催される国連気候変動枠組条約(UNFCCC)第24回締約国会議(COP24)におけるパリ協定の実施指針等の審議に提供される。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 大気環境 |
キーワード | CO2 | 世界気象機関 | 温室効果ガス | メタン | 国連環境計画 | 一酸化二窒素 | 国連気候変動枠組条約 | トリクロロフルオロメタン | オゾン層破壊物質 | 温室効果ガス年報 |
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