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 ドイツ連邦環境庁、二酸化窒素は57都市で基準超過と発表

発表日:2019.06.17


  ドイツ連邦環境庁(UBA)は、2018年の国内の大気質測定データを公表した。そのうち、都市の大気中二酸化窒素(NO2)濃度は、全体としては緩やかに減少を続けており、道路近くの測定地のNO2値(年間平均)は、2017年よりも約1.5μg/m3減少した。しかし基準値(40μg/m3)を超過した都市は57あり、2017年の65都市より改善したものの依然として高い水準にある。UBAはソフトウェア更新に加え旧型ディーゼル車両の改修などを急ぐ必要があるとしている。粒子状物質(PM10)に関しては、2018年に基準値(1日の平均値が50μg/m3を超過するのが35日以下)を超えたのは工場近くの測定値だけであったが、環境負荷は依然高く健康へのリスクが懸念される。特に注目すべきは家庭での木材燃焼と、ブレーキやクラッチ、タイヤの摩耗などからの非燃焼系の微粒子排出だという。また畜産業のアンモニアなどガス状の前駆物質を排出する農業においても削減努力が不可欠だとしている。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 健康・化学物質 大気環境
キーワード 環境負荷 | ドイツ連邦環境庁 | 粒子状物質 | アンモニア | 大気質測定データ | 大気中二酸化窒素 | 旧型ディーゼル車両 | 木材燃焼 | 畜産業
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