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 欧州環境庁、欧州汚染物質排出・移動登録簿の過去10年の成果を報告

発表日:2019.07.11


  欧州環境庁(EEA)は、汚染物質排出・移動登録簿(E-PRTR)が、2006年の立ち上げ以降、汚染傾向や環境政策の効果を測る有効な手段になっていると報告した。E-PRTRには、EU加盟28か国、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス、セルビアの3万4000以上の施設のデータが登録されており、施設および年ごとに、大気、水、土壌に放出された汚染物質量、廃棄物や汚染物質の移動状況を表示できる。セメント・鉄鋼生産から発電所まで65種類の産業活動にわたり、水銀、粒子状物質、硫黄酸化物など91の汚染物質の排出・移動情報が含まれている。利用者は地図上で特定地域を拡大して大規模産業施設から排出されている汚染物質を把握することや、最大の汚染源を確認することができる。健康や環境、経済への影響分析にも利用されており、EEAの分析では、2012年の欧州における産業からの主要大気汚染物質排出による損失は590億ユーロ以上に上ったことが示された。これは同年のルクセンブルクのGDPを上回る金額だという。

情報源 欧州環境庁(EEA) ニュース 「産業汚染データの10年」報告書
国・地域 EU
機関 欧州環境庁(EEA)
分野 健康・化学物質 大気環境 環境総合
キーワード 欧州環境庁 | 廃棄物 | 汚染物質 | 環境政策 | 大気汚染物質 | 汚染物質排出・移動登録簿 | 汚染傾向 | 汚染物質量 | 汚染源
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