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 世界気象機関、大気降下物に関する初のグローバルマップ作成へ

発表日:2019.02.28


  世界気象機関(WMO)は、大気汚染物質の沈着状況を示すグローバルマップを作成するため、2019年2月26~27日に、全球大気監視計画の「全球全大気降下物の観測・モデル統合(MMF-GTAD)」プロジェクト専門家会合を開催した。オゾン、窒素種、硫黄粉塵、エアロゾルなどの大気中の汚染物質は、重力や降雨によって土壌や水域に沈着する。これら大気降下物は、自然の化学バランスを改変し、農作物、健康、生態系に悪影響を及ぼす。政策決定者らが過剰な大気降下物を効果的に管理する方法を決定し、悪影響を最小限に抑えるためには、沈着の多い場所に関する正確な情報が必要となる。MMF-GTADプロジェクトは、この情報のマップ化を目的としている。専門家会合では、科学者らの支援を受けた運営委員会の立ち上げと工程表の策定に合意したほか、最も正確な大気降下物の推定値を求めるため観測とモデルシミュレーションとを組み合わせた科学ツールを評価し、マップへの農業、生態系、保健部門の利用者のニーズを検討した。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 大気環境 水・土壌環境
キーワード 世界気象機関 | 汚染物質 | 観測 | 大気汚染物質 | 大気降下物 | 全球大気監視計画 | 全球全大気降下物の観測・モデル統合 | モデルシミュレーション
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