世界気象機関(WMO)は、オーストラリアのニューサウスウェールズ州で壊滅的な森林火災が発生しており、28人を超える死者、住宅や土地の焼失、生態系や環境の破壊等の被害が出ていると報告した。2020年第一週目に、同州を含む国内南部及び東部の多くの地域では、40℃超の気温や長期の雨不足、強風が重なり、火災の危険度が最高レベルの状態となっていた。火災によって有害物質が大気中に放出され全国の主要都市で大気質が悪化し、煙はニュージーランドや南米にまで到達している。EUのコペルニクス大気監視システム(CAMS)によると、すでに約400メガトンのCO2が大気中に放出された。オーストラリア気象局は、降雨量の減少や気温の上昇といった気候変動が要因となり、火災シーズンが激甚化し、またシーズン早期から火災の危険性が生じる傾向にある、と説明する。指標を用いて森林火災の危険度を累計した結果(1978~2017年)、国内の大部分で値が上昇しており、特に東部内陸部と西オーストラリア州沿岸部で最も高い傾向にあるという。
情報源 | 世界気象機関(WMO) ニュース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 自然環境 大気環境 |
キーワード | CO2 | 気候変動 | 世界気象機関 | EU | 森林火災 | オーストラリア | 環境破壊 | コペルニクス大気監視システム | オーストラリア気象局 | 生態系破壊 |
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