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 中国の送配電事業者、スマートグリッドでCO2排出量削減の見通し

発表日:2010.04.20


  中国最大の送配電事業者、国家電網公司は、スマートグリッド技術の採用により二酸化炭素排出量を今後10年間で105億トン削減する計画を発表した。中国政府は2020年までに炭素集約度(GDP当たりのCO2排出量)を2005年比で40~45%削減する目標を掲げているが、この政府目標に20%以上貢献することになる。同社は削減目標に向けてスマートグリッドを導入し、本格的な建設工事の開始は2011年、完成は2020年になる見通し。同社はまた、エネルギー構成の改善やエネルギー効率向上を図り、2015年には、同社の系統に連結する総発電容量の25.2%をクリーン電力(水力、原子力、風力、太陽光、揚水)とする見込みである。中国の石炭資源は主に中国北部、水力発電は西南部に集中するが、電力消費量が格段に大きいのは東部である。従来の送電技術に比べ、スマートグリッドでは送電距離を延ばしてもロスが少なく、中国の送電問題の解決には有効な手段となる。現在同社が主に進めているのは、1000kVの超高圧で送電する系統の建設である。

情報源 中国環境保護部(MEP) プレスリリース
国・地域 中国
機関 中国環境保護部(MEP)
分野 地球環境
キーワード CO2 | エネルギー効率 | スマートグリッド | 送電 | 削減目標 | 中国環境保護部 | MEP | 炭素集約度 | クリーン電力 | エネルギー構成
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