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 アメリカ国立科学財団、生物標本などのデジタル・オンライン化プロジェクトを支援

発表日:2011.07.08


  アメリカ国立科学財団(NSF)は、過去何百年にもわたりアメリカ国内で収集された、生物標本などの資料や研究データを統合し、デジタル・オンライン化する4つのプロジェクトを支援すると発表した。これらの資料や研究データは、これまでの長期的な環境変化が記録されており、気候及び土地利用の変化や侵入種などが生物に及ぼす影響を研究する上で基本情報になることから、今後、国の有益な資源として共有することを目指す。現在、これらの情報は、各種機関が個別に収集、保管しており、その大部分は統合されておらず、オンラインでの利用もできない。ごく一部の人しか利用できないため「ダークデータ」とも呼ばれている。このため、生物多様性に関する情報が不完全で、その現状や変化を正確に評価することが難しいという。そこで、プロジェクトでは、標準化された標本のデジタル写真を、DNA配列や病原体などの情報とリンクさせるなど、データが効率よく革新的方法で幅広く利用できるようにし、遺伝子や生態学などに関する様々な情報の統合を進めるという。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | アメリカ国立科学財団 | NSF | オンライン | 遺伝子 | 生態学 | 侵入種 | 生物標本 | デジタル | ダークデータ
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