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 欧州委員会、船舶燃料中硫黄分の規制強化を提案

発表日:2011.07.15


  欧州委員会(EC)は、EU内の船舶燃料に含まれる硫黄分を削減する法案をまとめた。これにより環境汚染や健康被害を引き起こす二酸化硫黄(SO2)、粒子状物質の排出が、それぞれ最大90%、80%削減できるという。法案は、国際海事機関(IMO)の基準を欧州連合(EU)の法律に組み込み、全EU加盟国での施行徹底を図るもので、報告・検証・サンプリング方法の統一を進める一方、低硫黄燃料の代替として、排ガス浄化システム等の技術導入も認めている。2015~20年で段階的に実施し、2015年1月以降、バルト海等の指定海域で使用する燃料の硫黄分は1.5%から0.1%へ、その他の海域でも2020年1月までに4.5%から0.5%へと大幅に削減する。また、2012年には「持続可能な水上運送ツールボックス」の枠組み内で中長期の削減策を策定する予定。今回の提案内容の導入コストは26~110億ユーロと推定されるが、健康被害に関わる効果は150~340億ユーロとコストを大きく上回る上、代替技術開発によるイノベーションや資源効率化も期待できるという。

情報源 欧州委員会(EC) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会(EC)
分野 大気環境 環境総合
キーワード 国際海事機関 | 船舶 | 二酸化硫黄 | SO2 | 燃料 | IMO | 欧州委員会 | 粒子状物質 | 排出削減 | EC
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