国連環境計画(UNEP)は、リサイクル社会の実現に向け、ヨーロッパの人々に協力を呼び掛けて、携帯電話の金属リサイクルキャンペーンを実施している。UNEPによると、約60種ある金属元素のうち、利用の最終段階でのリサイクル率が50%を超えるものは3分の1以下で、1%に満たない金属は34種もある等、金属リサイクル率は極めて低い。しかし、こうした金属の多くは、ハイブリット車のバッテリー等のクリーン技術にとって重要な役割を果たしている。携帯電話には、金、銀などの貴金属やタンタルなどの希少金属が多く使われている一方、鉛やカドミウム等、有害な金属が使われている場合もある。したがって、携帯電話に使われているこれらの金属を回収・再生することは、鉱石の新たな採掘需要を減少させ、採鉱や不適正な廃棄による汚染から自然生息地等を保護することにつながるという。UNEPは、2011年10月、グリーン経済の概念をヨーロッパの人々にとってより身近なものにするための「グリーンアップ」キャンペーンを立ち上げており、今回の携帯電話リサイクルの呼びかけも、その一環として行われている。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | ごみ・リサイクル |
キーワード | リサイクル | 希少金属 | レアメタル | 携帯電話 | 国連環境計画 | UNEP | 貴金属 | グリーン経済 | 金属リサイクル | 採掘 |
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