東北大学、スイス連邦工科大学、オタワ大学および北海道大学の研究グループは、ムカデの運動制御メカニズムを特定し、生物学とロボット工学双方に役立つ成果を得たと発表した。同研究グループは、陸上と水上・水中を自在に移動するムカデの運動機能に着目し、複数の足を協調させて歩行するメカニズムの解明などに取り組んできた。今回、歩行運動と胴体の屈曲運動(遊泳)が切り替わるメカニズムを抽出するために、トビズムカデをモデル生物に選定し、胴体の中央付近で神経を切断した(脳からの運動指令が無い)個体の行動観察を行ったところ、1)歩行運動は脳からの指令が無くても発現するが、遊泳運動は脳からの指令なしには発現しないこと、2)運動パターンは頭側から尾側に伝搬し、遊泳中に足先が地面につくとその部位が歩行運動に変わることが明らかになった。多くの生物に共通する環境に応じた運動パターンの解明のみならず、水陸両用ロボットの改良などへの応用が期待できるという。
情報源 |
東北大学 プレスリリース・研究成果
北海道大学 お知らせ/プレスリリース/研究発表(PDF) |
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機関 | 東北大学 スイス連邦工科大学ローザンヌ校 オタワ大学 北海道大学 |
分野 |
自然環境 環境総合 |
キーワード | 東北大学 | ムカデ | 運動制御 | 生物学 | 運動制御メカニズム | ロボット工学 | 歩行運動 | 屈曲運動 | トビズムカデ | 水陸両用ロボット |
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