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 気象庁、次期気象衛星「ひまわり10号」整備・運用のあり方を提言

発表日:2023.08.01


  気象庁は、次期静止衛星「ひまわり10号」の整備・運用のあり方に関する提言をとりまとめた。現行の静止気象衛星ひまわりの運用が令和11年度までとなっていることから、同庁は、次期静止衛星「ひまわり10号」について検討を進めている。令和元年度からは「静止気象衛星に関する懇談会」を開催。令和5年7月31日開催の同懇談会第8回会合では、これまでの議論のとりまとめが行われた。地球大気上端や地表面からの赤外放射等を観測し、雲や海面水温などの「2次元的な情報」を得る既存のセンサ観測機能イメージャに加えて「赤外サウンダ」を搭載するひまわり10号の整備を令和11年度運用開始に向け進めることを示した。「赤外サウンダ」は、地球大気からの赤外放射を高い周波数分解能で観測し、気温や水蒸気などの大気の鉛直構造も含めた「3次元的な情報」を高精度かつ高分解能に得ることができる。また、衛星の運用形態について、現行と同じくPFI事業にするとともに、 運用安定性を重視し、ひまわり9号と10号を一体的に運用する事業形態が適切であると提言されたという。線状降水帯等で激甚化する気象現象から国民の生命と財産を守るため次期静止気象衛星「ひまわり10号」について継続して検討をしていくという。

情報源 気象庁 報道発表資料
機関 気象庁
分野 大気環境
キーワード 気象庁 | 気象衛星 | 気象現象 | 気象衛星ひまわり | 線状降水帯 | 赤外サウンダ | PFI | ひまわり9号 | ひまわり10号 | イメージャ
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