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 スギ雄花の着花量「同程度」から「やや少ない」傾向

発表日:2023.12.22


  環境省は、令和5年度「スギ雄花花芽(はなめ)調査」の結果を発表した。春に飛散するスギ花粉は、スギ雄花の着花量(花粉生産量)に依存している。同省では、平成16年度から毎年スギ雄花花芽調査を行い、その結果を林野庁の調査結果と合わせて、飛散予測参考情報として公表している。スギ雄花の生育は、前年夏(6月~8月、特に花芽が分化する6月)の気象条件に大きな影響を受け、夏の日照時間が長く気温が高い場合には、スギ雄花の着花量が多くなり、翌年春の花粉飛散量も多くなる。また、花粉飛散量が多い年の翌年はスギ雄花の着花量が減少する傾向がある。令和5年11月から12月にかけてスギ雄花花芽調査の結果、スギ雄花の着花量は、地域によりばらつきがあるが、全国的な傾向として、過去10年平均値比較で、同程度か、やや少なく、前年同時期比較で、一部を除き、多くの都府県で少なくなっている。過去10年平均値比較で150%以上が、岩手県、愛知県、島根県の3県、50%以下が、山形県、茨城県、徳島県、高知県の4県となったという。なお、花粉飛散量の表示ランクが令和5年12月、日本花粉学会「花粉情報等標準化委員会」により改定、「非常に多い」の上に「極めて多い」が追加された。

情報源 環境省 報道発表資料
機関 環境省
分野 健康・化学物質
大気環境
キーワード 林野庁 | スギ | 花粉症 | 着花量 | 花粉飛散量 | スギ雄花花芽 | 花粉情報等標準化委員会 | 非常に多い | 杉
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