名古屋大学の研究グループは、(一財)日本環境衛生センター・アジア大気汚染研究
センターの研究者と共に、森林の「窒素飽和ステージ」を定量的に評価する手法を考
案した。大気中の硝酸が降水などを通じて森林域に供給され続けると、過剰になった
窒素が硝酸(イオン)として森林域外に流出する。こうした「窒素飽和」と呼ばれる
現象は湖沼・海洋域の環境負荷増大の要因と見られており、欧米では渓流水中の硝酸
濃度の季節変化の有無を評価指標としている。同研究グループは、窒素飽和が生じる
メカニズムを俯瞰し、1)渓流水中の硝酸のなかの「酸素の同位体組成」を測定し、
2)大気硝酸のうち森林に利用されなかった硝酸の比率「直接流出率」を算定すること
で、3)森林の健康度とも言える「窒素飽和ステージ」を表すことに成功した。直接流
出率の活用により4)窒素飽和に起因する窒素増大と人為的窒素汚染等に起因する窒素
増大の区別や、5)間伐などの森林管理による窒素飽和緩和策の効果検証も可能になる
という。
情報源 |
【オンライン情報源1】 名古屋大学 研究教育成果情報 |
---|---|
配布形式1 |
【交換形式名称】PDF 【版】不明 |
タイトル | 名大など、森林の「窒素飽和ステージ」評価に活用できる新たな指標を開発 |
---|---|
日付1 |
刊行日: 2018/11/27 |
要約 |
名古屋大学の研究グループは、(一財)日本環境衛生センター・アジア大気汚染研究 センターの研究者と共に、森林の「窒素飽和ステージ」を定量的に評価する手法を考 案した。大気中の硝酸が降水などを通じて森林域に供給され続けると、過剰になった 窒素が硝酸(イオン)として森林域外に流出する。こうした「窒素飽和」と呼ばれる 現象は湖沼・海洋域の環境負荷増大の要因と見られており、欧米では渓流水中の硝酸 濃度の季節変化の有無を評価指標としている。同研究グループは、窒素飽和が生じる メカニズムを俯瞰し、1)渓流水中の硝酸のなかの「酸素の同位体組成」を測定し、 2)大気硝酸のうち森林に利用されなかった硝酸の比率「直接流出率」を算定すること で、3)森林の健康度とも言える「窒素飽和ステージ」を表すことに成功した。直接流 出率の活用により4)窒素飽和に起因する窒素増大と人為的窒素汚染等に起因する窒素 増大の区別や、5)間伐などの森林管理による窒素飽和緩和策の効果検証も可能になる という。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】名古屋大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】名古屋大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 窒素飽和緩和策、名古屋大学、日本環境衛生センター、渓流水、アジア大気汚染研究センター、窒素飽和、窒素吸収能力、硝酸濃度、森林の健康度、窒素飽和ステージ |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 101413 |
---|---|
言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2018/11/30 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=25849 |
---|