大阪市立大学と北海道大学は、認定NPO法人バードリサーチ支援の下、モズが冬季などに行う「はやにえ行動」の機能を解明したと発表した。「はやにえ行動」とは、モズ科の鳥類が捕えた獲物をなわばり内の木々の枝先などに突き刺す行動のことで、その機能に関する詳細な調査研究は行われていなかった。同大学は、モズ(オス)の「はやにえ」づくりを野外で観察し、栄養環境が異なる3グループの歌唱速度を測定する操作実験を実施した。その結果、1)「はやにえ」は10月から1月までの非繁殖期に作られ、繁殖期(2月以降)が始まるとほとんど食べ尽くされることや、2)「はやにえ」消費量が多いオスほど歌唱速度が速い(早口で歌う)ことが確認された。また、3)「はやにえ」を除去した個体はメスの獲得に失敗しやすく、4)通常の3倍給餌した個体は早期にメスを獲得できることも分かった。これらの知見は、「はやにえ」に関する仮説(冬の保存食説)を裏付けるものであると同時に、動物の貯食行動は繁殖に対する効果を有し、複雑な過程を経て進化してきたことが示唆されたという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 大阪市立大学 プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 大阪市大と北大、モズ特有の貯食(はやにえ)と繁殖(さえずり)の因果関係を解明 |
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日付1 |
刊行日: 2019/05/15 |
要約 | 大阪市立大学と北海道大学は、認定NPO法人バードリサーチ支援の下、モズが冬季などに行う「はやにえ行動」の機能を解明したと発表した。「はやにえ行動」とは、モズ科の鳥類が捕えた獲物をなわばり内の木々の枝先などに突き刺す行動のことで、その機能に関する詳細な調査研究は行われていなかった。同大学は、モズ(オス)の「はやにえ」づくりを野外で観察し、栄養環境が異なる3グループの歌唱速度を測定する操作実験を実施した。その結果、1)「はやにえ」は10月から1月までの非繁殖期に作られ、繁殖期(2月以降)が始まるとほとんど食べ尽くされることや、2)「はやにえ」消費量が多いオスほど歌唱速度が速い(早口で歌う)ことが確認された。また、3)「はやにえ」を除去した個体はメスの獲得に失敗しやすく、4)通常の3倍給餌した個体は早期にメスを獲得できることも分かった。これらの知見は、「はやにえ」に関する仮説(冬の保存食説)を裏付けるものであると同時に、動物の貯食行動は繁殖に対する効果を有し、複雑な過程を経て進化してきたことが示唆されたという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】大阪市立大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】大阪市立大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】北海道大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】北海道大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)3 |
【組織名】認定NPO法人バードリサーチ 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】認定NPO法人バードリサーチ 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 北海道大学、大阪市立大学、バードリサーチ、モズ、はやにえ、繁殖期、歌唱速度、貯食行動 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 102821 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2019/05/20 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=26922 |
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