京都大学の研究グループは、東北地方の温泉地帯に分布する「ヤマタヌキラン(学名:Carex angustisquama)」の適応進化における「遺伝的多様性」低下プロセスを解明した。同種は火山性ガスが噴出する「硫気孔」周辺で生育できる数少ない草本植物で、強酸性(pH2~3)の土壌環境に適応し、優占草地を形成することもある。同研究グループは、同種の自生地や、一般的な土壌を好む近縁種を詳細に調べ、それらの遺伝的特性を解析した。その結果、両種に遺伝的な違いが認められ、それぞれが独立性を保ちながら種分化が促進されたことや、種分化の後にヤマタヌキラン種内で遺伝的多様性の減少が生じ、限定的な環境への適応と存続が進んだことが分かった。一方、ヤマタヌキランを3つのグループに区分してシミュレーション分析を行ったところ、東北北部から南部に分布を広げながら、段階的に遺伝子的多様性の低下、完全喪失に至った進化プロセスの再現に成功した。引き続き、同種の進化に関する生理的背景や、DNA分子レベルのメカニズム解明に取り組んでいくという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 京都大学 研究成果 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 京大、火山地帯に適応した植物の「遺伝的多様性」低下プロセスを解明 |
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日付1 |
刊行日: 2019/12/27 |
要約 | 京都大学の研究グループは、東北地方の温泉地帯に分布する「ヤマタヌキラン(学名:Carex angustisquama)」の適応進化における「遺伝的多様性」低下プロセスを解明した。同種は火山性ガスが噴出する「硫気孔」周辺で生育できる数少ない草本植物で、強酸性(pH2~3)の土壌環境に適応し、優占草地を形成することもある。同研究グループは、同種の自生地や、一般的な土壌を好む近縁種を詳細に調べ、それらの遺伝的特性を解析した。その結果、両種に遺伝的な違いが認められ、それぞれが独立性を保ちながら種分化が促進されたことや、種分化の後にヤマタヌキラン種内で遺伝的多様性の減少が生じ、限定的な環境への適応と存続が進んだことが分かった。一方、ヤマタヌキランを3つのグループに区分してシミュレーション分析を行ったところ、東北北部から南部に分布を広げながら、段階的に遺伝子的多様性の低下、完全喪失に至った進化プロセスの再現に成功した。引き続き、同種の進化に関する生理的背景や、DNA分子レベルのメカニズム解明に取り組んでいくという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】京都大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】京都大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 硫気孔、京都大学、適応、進化、種分化、遺伝的多様性、適応進化、酸性土壌、ヤマタヌキラン、火山性ガス |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 104990 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2020/01/08 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=28569 |
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