山階鳥類研究所、森林総合研究所、モスクワ大学、国立科学博物館、韓国国立生態院およびロシア科学アカデミー生物学土壌学研究所は、オガサワラカワラヒワの遺伝的分岐や、亜種と区別するための形態的特徴について発表した。同種は、環境省レッドデータブックの絶滅危惧1A類に指定された鳥で、小笠原諸島の母島の属島と火山列島でしか繁殖していない。これまでスズメ目の小鳥カワラヒワの亜種と見なされてきたが、日本産繁殖鳥類を調べたDNAバーコーディングの成果(Saito T, et al.,2015)により、本来は別種として分けるべき種(隠蔽種)の候補となっていた。今回、同種を含む7亜種のDNA配列と全8亜種の形態を詳細に調査分析したところ、同種は他の亜種から約106万年前(推定)に分岐した種で、亜種グループのなかでは最も小さな体・最も長い嘴を持つことが明らかになった。これらの知見は、隔離された島に自生している樹木の種子を摂食するために、同種が独自の進化を遂げてきたことを示しており、著者らは独立種「オガサワラカワラヒワ(学名:Chloris kittlitzi)」とすることを提案した。これにより、小笠原ひいては日本の固有種が一種増えることとなるが、現在400個体以下となっている現状を踏まえ、個体数の増加をはかるべく保全対策を急ぐ必要があるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 (公財)山階鳥類研究所 プレスリリース(pdf) 【オンライン情報源2】 (国研)森林研究・整備機構森林総合研究所 プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML,PDF 【版】不明 |
タイトル | 山階鳥類研究所など、オガサワラカワラヒワの系統進化を解明 |
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日付1 |
刊行日: 2020/05/27 |
要約 | 山階鳥類研究所、森林総合研究所、モスクワ大学、国立科学博物館、韓国国立生態院およびロシア科学アカデミー生物学土壌学研究所は、オガサワラカワラヒワの遺伝的分岐や、亜種と区別するための形態的特徴について発表した。同種は、環境省レッドデータブックの絶滅危惧1A類に指定された鳥で、小笠原諸島の母島の属島と火山列島でしか繁殖していない。これまでスズメ目の小鳥カワラヒワの亜種と見なされてきたが、日本産繁殖鳥類を調べたDNAバーコーディングの成果(Saito T, et al.,2015)により、本来は別種として分けるべき種(隠蔽種)の候補となっていた。今回、同種を含む7亜種のDNA配列と全8亜種の形態を詳細に調査分析したところ、同種は他の亜種から約106万年前(推定)に分岐した種で、亜種グループのなかでは最も小さな体・最も長い嘴を持つことが明らかになった。これらの知見は、隔離された島に自生している樹木の種子を摂食するために、同種が独自の進化を遂げてきたことを示しており、著者らは独立種「オガサワラカワラヒワ(学名:Chloris kittlitzi)」とすることを提案した。これにより、小笠原ひいては日本の固有種が一種増えることとなるが、現在400個体以下となっている現状を踏まえ、個体数の増加をはかるべく保全対策を急ぐ必要があるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】(公財)山階鳥類研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(公財)山階鳥類研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】(国研)森林研究・整備機構森林総合研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(国研)森林研究・整備機構森林総合研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)3 |
【組織名】(独)国立科学博物館 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(独)国立科学博物館 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 隠蔽種、小笠原諸島、保全、レッドデータブック、オガサワラカワラヒワ、DNAバーコーディング、形態観察、標本調査、カワラヒワ、亜種 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 106128 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2020/06/04 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=29531 |
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