長崎大学、美ら海水族館および東京大学の研究グループは、実測データに基づいて、ジンベエザメの体温の安定性を解明した。一般に、体の大きい(熱容量が大きい)動物は体積に対する体表面積の比率が小さく、体温が変動しにくいと考えられている。同研究グループは、現存する世界最大の魚類「ジンベエザメ」に行動記録計と体温計を装着し、野外における体温(筋肉温度)を測定するとともに、文献調査を併用して多様な魚類の全身熱交換係数(HTC)と比較した。その結果、1)鉛直移動に際して水温が変化しても、体温はゆっくりとしか変化しないことや、2)体温の上限は海面水温と同等であることが確認され、3)代謝熱でなく外部環境に体温調節を依存する「外温性」の動物であることが分かり、4)冷却時のHTCは体重の-0.63乗に比例すること、すなわち身体が大きい魚ほどより体温が変化しにくくなることが示唆された。大きな体サイズに由来する体温安定性が、水温3〜4℃以下、水深1000 m超までの潜水能力を支えている可能性があるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 長崎大学 学術情報一覧 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 長崎大など、ジンベエザメの体温安定性を実証 |
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日付1 |
刊行日: 2020/06/02 |
要約 | 長崎大学、美ら海水族館および東京大学の研究グループは、実測データに基づいて、ジンベエザメの体温の安定性を解明した。一般に、体の大きい(熱容量が大きい)動物は体積に対する体表面積の比率が小さく、体温が変動しにくいと考えられている。同研究グループは、現存する世界最大の魚類「ジンベエザメ」に行動記録計と体温計を装着し、野外における体温(筋肉温度)を測定するとともに、文献調査を併用して多様な魚類の全身熱交換係数(HTC)と比較した。その結果、1)鉛直移動に際して水温が変化しても、体温はゆっくりとしか変化しないことや、2)体温の上限は海面水温と同等であることが確認され、3)代謝熱でなく外部環境に体温調節を依存する「外温性」の動物であることが分かり、4)冷却時のHTCは体重の-0.63乗に比例すること、すなわち身体が大きい魚ほどより体温が変化しにくくなることが示唆された。大きな体サイズに由来する体温安定性が、水温3〜4℃以下、水深1000 m超までの潜水能力を支えている可能性があるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】長崎大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】長崎大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】美ら海水族館 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】美ら海水族館 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)3 |
【組織名】東京大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】東京大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 外温性、魚類、体積、体温、ジンベエザメ、熱容量、体表面積、行動記録計、体温計、全身熱交換係数 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 106142 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2020/06/05 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=29543 |
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