神戸大学、理化学研究所(理研)および(公財)ひょうご環境創造協会の研究グループは、農薬が害虫のみならず、有機汚染物質から作物を守っていることを実証した。同研究グループはウリ科作物における有機汚染物質との結合や、葉・果実への輸送・蓄積に関与しているタンパク質「MLP」に着目し、実際の栽培に使用されている市販農薬のなかからMLPの遺伝子発現を抑制する農薬を選び出し、ウリ科作物の一種であるズッキーニに対する散布実験を行った。その結果、「殺菌剤ダコニール」の散布量に応じて、導管液における有機汚染物質の濃度が低下することが分かった。一方、理研の化合物ライブラリーを活用してMLPと結合する農薬を選抜し、同様の実験を行ったところ、MLPと有機汚染物質の結合を阻害するメカニズムが作用し、濃度低下が生じることが明らかになった。今日利用されている農薬は安全性試験に合格しており、施用方法がマニュアル化されているため、農薬散布を安全かつ簡便・低コスト作物汚染低減化法として活用・普及できるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 神戸大学 研究ニュース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 神戸大など、農薬が有する「有機汚染物質」低減効果を実証 |
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日付1 |
刊行日: 2020/07/27 |
要約 | 神戸大学、理化学研究所(理研)および(公財)ひょうご環境創造協会の研究グループは、農薬が害虫のみならず、有機汚染物質から作物を守っていることを実証した。同研究グループはウリ科作物における有機汚染物質との結合や、葉・果実への輸送・蓄積に関与しているタンパク質「MLP」に着目し、実際の栽培に使用されている市販農薬のなかからMLPの遺伝子発現を抑制する農薬を選び出し、ウリ科作物の一種であるズッキーニに対する散布実験を行った。その結果、「殺菌剤ダコニール」の散布量に応じて、導管液における有機汚染物質の濃度が低下することが分かった。一方、理研の化合物ライブラリーを活用してMLPと結合する農薬を選抜し、同様の実験を行ったところ、MLPと有機汚染物質の結合を阻害するメカニズムが作用し、濃度低下が生じることが明らかになった。今日利用されている農薬は安全性試験に合格しており、施用方法がマニュアル化されているため、農薬散布を安全かつ簡便・低コスト作物汚染低減化法として活用・普及できるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】神戸大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】神戸大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】(国研)理化学研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(国研)理化学研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)3 |
【組織名】(公財)ひょうご環境創造協会 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(公財)ひょうご環境創造協会 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 健康・化学物質 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 安全性試験、理化学研究所、農薬、有機汚染物質、殺菌剤、ひょうご環境創造協会、ウリ科、MLP遺伝子、ズッキーニ、ダコニール |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 106623 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2020/07/31 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=29955 |
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