神戸大など、農薬が有する「有機汚染物質」低減効果を実証

発表日:2020.07.27

神戸大学、理化学研究所(理研)および(公財)ひょうご環境創造協会の研究グループは、農薬が害虫のみならず、有機汚染物質から作物を守っていることを実証した。同研究グループはウリ科作物における有機汚染物質との結合や、葉・果実への輸送・蓄積に関与しているタンパク質「MLP」に着目し、実際の栽培に使用されている市販農薬のなかからMLPの遺伝子発現を抑制する農薬を選び出し、ウリ科作物の一種であるズッキーニに対する散布実験を行った。その結果、「殺菌剤ダコニール」の散布量に応じて、導管液における有機汚染物質の濃度が低下することが分かった。一方、理研の化合物ライブラリーを活用してMLPと結合する農薬を選抜し、同様の実験を行ったところ、MLPと有機汚染物質の結合を阻害するメカニズムが作用し、濃度低下が生じることが明らかになった。今日利用されている農薬は安全性試験に合格しており、施用方法がマニュアル化されているため、農薬散布を安全かつ簡便・低コスト作物汚染低減化法として活用・普及できるという。

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