長崎大学の研究グループは、地球温暖化などに起因する高温がゲンゴロウ類の分布にもたらす影響を解明した。南西諸島、九州や四国の南部に残存していたゲンゴロウの一種である「コガタノゲンゴロウ(学名:Cybister tripunctatus lateralis)」は、絶滅の危機が最も高いとされる環境省レッドリストの絶滅危惧IA類に指定されていたが、2010年頃から西日本を中心に増加・分布拡大が確認され、2012年には絶滅危惧Ⅱ類に下方修正されていた。今回、この増加原因を探るため、同種および近縁2種(ゲンゴロウ、クロゲンゴロウ)の幼虫を異なる温度で飼育し、生存率等を調べた。その結果、コガタノゲンゴロウは発育下限温度(それ以下では成長できない温度)が他種よりも高く、高温になるにつれて生存率が上昇することが明らかになった。増加の背景には地球温暖化の影響が示唆され、他のゲンゴロウ類と捕食対象が重なることから種間競争への影響も考えられるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 長崎大学 学術情報一覧 |
---|---|
配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 長崎大、高温がゲンゴロウ類の分布にもたらす影響を解明 |
---|---|
日付1 |
刊行日: 2020/11/06 |
要約 | 長崎大学の研究グループは、地球温暖化などに起因する高温がゲンゴロウ類の分布にもたらす影響を解明した。南西諸島、九州や四国の南部に残存していたゲンゴロウの一種である「コガタノゲンゴロウ(学名:Cybister tripunctatus lateralis)」は、絶滅の危機が最も高いとされる環境省レッドリストの絶滅危惧IA類に指定されていたが、2010年頃から西日本を中心に増加・分布拡大が確認され、2012年には絶滅危惧Ⅱ類に下方修正されていた。今回、この増加原因を探るため、同種および近縁2種(ゲンゴロウ、クロゲンゴロウ)の幼虫を異なる温度で飼育し、生存率等を調べた。その結果、コガタノゲンゴロウは発育下限温度(それ以下では成長できない温度)が他種よりも高く、高温になるにつれて生存率が上昇することが明らかになった。増加の背景には地球温暖化の影響が示唆され、他のゲンゴロウ類と捕食対象が重なることから種間競争への影響も考えられるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】長崎大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】長崎大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 地球温暖化、絶滅危惧種、高温、長崎大学、生存率、ゲンゴロウ、コガタノゲンゴロウ、発育下限温度、種間競争 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 107419 |
---|---|
言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2020/11/10 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=30640 |
---|