京都大学と国立環境研究所は、大規模な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(愛称:エコチル調査)」において、妊婦の血中鉛濃度と、新生児の体格との関連について報告した。近年の規制強化により、国内では日常生活で高濃度の鉛に曝露することは極めて少なくなっているが、日常的な低濃度曝露の影響が懸念されている。海外の研究では、自然流産・早産の増加、出生時体格などへの影響について報告があるが、確定的なことは明らかになっておらず、今回国内で初めて全国的な大規模調査を実施した。解析対象となった16,243人(組)の妊婦の血中鉛濃度と、出生児の体格(体重、身長、頭囲)等について解析したところ、妊婦の血中鉛濃度が高くなるにつれて、わずかに新生児出生体重の減少が認められた。また、SGA(在胎週数に見合う標準的出生体重に比して小さい)や低出生体重で生まれる児が、わずかに多かった。一方、妊婦の血中鉛濃度と妊娠期間の短縮や早産との関連は認められなかったという。しかし、このわずかな出生時体格への影響が、児の成長発達等に影響するのか、今後さらに研究が進められる予定である。
情報源 |
【オンライン情報源1】 国立環境研究所 新着情報 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 京大と国環研、妊娠中の血中鉛濃度と出生児体格との関連について報告 |
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日付1 |
刊行日: 2020/11/17 |
要約 | 京都大学と国立環境研究所は、大規模な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(愛称:エコチル調査)」において、妊婦の血中鉛濃度と、新生児の体格との関連について報告した。近年の規制強化により、国内では日常生活で高濃度の鉛に曝露することは極めて少なくなっているが、日常的な低濃度曝露の影響が懸念されている。海外の研究では、自然流産・早産の増加、出生時体格などへの影響について報告があるが、確定的なことは明らかになっておらず、今回国内で初めて全国的な大規模調査を実施した。解析対象となった16,243人(組)の妊婦の血中鉛濃度と、出生児の体格(体重、身長、頭囲)等について解析したところ、妊婦の血中鉛濃度が高くなるにつれて、わずかに新生児出生体重の減少が認められた。また、SGA(在胎週数に見合う標準的出生体重に比して小さい)や低出生体重で生まれる児が、わずかに多かった。一方、妊婦の血中鉛濃度と妊娠期間の短縮や早産との関連は認められなかったという。しかし、このわずかな出生時体格への影響が、児の成長発達等に影響するのか、今後さらに研究が進められる予定である。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】京都大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】京都大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】国立環境研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】国立環境研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 健康・化学物質 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 早産、国立環境研究所、京都大学、エコチル調査、子どもの健康と環境に関する全国調査、出生時体格、SGA、血中鉛濃度、大規模疫学調査、低出生体重 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 107517 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2020/11/19 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=30716 |
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