北海道大学は、魚類が摂取するマイクロプラスチック(以下「MPs」)は、海水から直接取り込まれるよりも、餌を介して取り込まれる量が多いことを解明した。同大学は、海洋生態系における食物連鎖(捕食・被食関係)の視座から、これまで未解明であった魚類のMPs摂取経路の相対的な重みなどを検証した。同大学北方生物圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所に、粒径 30 µm の蛍光ポリエチレン粒子を用いてMPs濃度を調整した水槽(低濃度:200 μg/L、高濃度:2,000 μg/L)を設置し、給餌条件を変えて肉食性魚類シモフリカジカの飼育実験を行った。その結果、海水中のMPsに由来する摂取量(以下「直接摂取量」)や、MPsに曝された餌生物である小型甲殻類(イサザアミ類)に由来する摂取量(以下「間接摂取量」)が判明した。間接摂取量は、個体数ベースで8~11倍、質量ベースでは 3~5 倍(直接摂取量比)であり、また、餌生物がMPsを細粒化し、比較的小さな粒径のMPsが魚類に取り込まれていくことも明らかになった。これらからMPsが多様な形で高次消費者に負の効果を与える可能性が指摘された。
情報源 |
【オンライン情報源1】 北海道大学 新着情報 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 北大、食物連鎖を通じた魚類へのマイクロプラスチックの移行を解明 |
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日付1 |
刊行日: 2021/01/29 |
要約 | 北海道大学は、魚類が摂取するマイクロプラスチック(以下「MPs」)は、海水から直接取り込まれるよりも、餌を介して取り込まれる量が多いことを解明した。同大学は、海洋生態系における食物連鎖(捕食・被食関係)の視座から、これまで未解明であった魚類のMPs摂取経路の相対的な重みなどを検証した。同大学北方生物圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所に、粒径 30 µm の蛍光ポリエチレン粒子を用いてMPs濃度を調整した水槽(低濃度:200 μg/L、高濃度:2,000 μg/L)を設置し、給餌条件を変えて肉食性魚類シモフリカジカの飼育実験を行った。その結果、海水中のMPsに由来する摂取量(以下「直接摂取量」)や、MPsに曝された餌生物である小型甲殻類(イサザアミ類)に由来する摂取量(以下「間接摂取量」)が判明した。間接摂取量は、個体数ベースで8~11倍、質量ベースでは 3~5 倍(直接摂取量比)であり、また、餌生物がMPsを細粒化し、比較的小さな粒径のMPsが魚類に取り込まれていくことも明らかになった。これらからMPsが多様な形で高次消費者に負の効果を与える可能性が指摘された。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】北海道大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】北海道大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
地球環境 ごみ・リサイクル 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 高次消費者、食物連鎖、海洋生態系、マイクロプラスチック、飼育実験、摂取経路、北方生物圏フィールド科学センター、蛍光ポリエチレン粒子、カジカ、アミ |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 108179 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/02/03 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=31211 |
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