九州大学を中心とする研究グループは、自然に生成する「ナノ粒子」が有害元素濃度の減少に関与し、鉱山鉱水の浄化に重要な役割を果たしていることを突き止めた。同研究グループは、岡山県の人形峠ウラン鉱山において、鉱水が流れ、滞留する間に、ウランやヒ素などの濃度が減少するプロセスの詳細解明に取り組んだ。現地での調査・実験、多角的な分析の結果を踏まえ、流路の水と沈殿物を詳細に分析したところ、地下水が地表に出る地点で酸素に触れ、溶けていた鉄がFe3+に酸化されて水酸化鉄(フェリハイドライト)のナノ粒子が形成され、同時にナノ粒子が重元素を取り込み、互いにくっつきながら粗粒化(凝集)して沈殿または貯水池に流れ込んで堆積するという、一連のプロセスの存在が明らかになった。また、同地のフェリハイドライト特有の構造、粒径、表面特性なども明らかになっており、非晶質シリカナノ粒子との凝集によって安定性が増し、有害元素の保持が持続することが示唆された。鉱山跡地で普遍的に起こり得る反応であるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 九州大学 NEWS |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 九大など、鉱山鉱水におけるナノ粒子の自然生成と浄化プロセスを解明 |
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日付1 |
刊行日: 2021/03/01 |
要約 | 九州大学を中心とする研究グループは、自然に生成する「ナノ粒子」が有害元素濃度の減少に関与し、鉱山鉱水の浄化に重要な役割を果たしていることを突き止めた。同研究グループは、岡山県の人形峠ウラン鉱山において、鉱水が流れ、滞留する間に、ウランやヒ素などの濃度が減少するプロセスの詳細解明に取り組んだ。現地での調査・実験、多角的な分析の結果を踏まえ、流路の水と沈殿物を詳細に分析したところ、地下水が地表に出る地点で酸素に触れ、溶けていた鉄がFe3+に酸化されて水酸化鉄(フェリハイドライト)のナノ粒子が形成され、同時にナノ粒子が重元素を取り込み、互いにくっつきながら粗粒化(凝集)して沈殿または貯水池に流れ込んで堆積するという、一連のプロセスの存在が明らかになった。また、同地のフェリハイドライト特有の構造、粒径、表面特性なども明らかになっており、非晶質シリカナノ粒子との凝集によって安定性が増し、有害元素の保持が持続することが示唆された。鉱山跡地で普遍的に起こり得る反応であるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】九州大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】九州大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 水・土壌環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 鉱山跡地、ナノ粒子、九州大学、ウラン、ヒ素、人形峠、水酸化鉄、フェリハイドライト、重元素、非晶質シリカナノ粒子 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 108438 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/03/03 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=31371 |
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