北里大学、産業技術総合研究所および琉球大学の研究グループは、サンゴ礁の砂に蓄積したリン酸塩が「稚サンゴ」の骨格形成を阻害していることを実証した。サンゴ礁は、造礁生物の死骸などが堆積し、形成される。「石灰岩」でできており、多様な生物のすみかとなっている。同研究グループは、過度の栄養塩が流れ込むとサンゴが減少するメカニズムの詳細解明に向けて、沖縄本島の「北部」沿岸部と市街地や農地に近い「南部」沿岸域で採取した「石灰質の砂(底質)」を用いて、同島近海に広く分布する「コユビミドリイシ」の稚サンゴ(幼生サンゴ、ポリプ)を約40日間飼育した。飼育海水に溶出するリン酸塩の濃度を測定するとともに、走査型電子顕微鏡を用いて骨格形成の様子を観察した結果、北部の砂で飼育した場合、リン酸塩濃度は5~8 μM(マイクロモーラー)となり、底面骨格は対照区(海水のみで飼育)の7割程度になった。一方、南部の砂で飼育した場合、リン酸塩濃度は最大20 μMとなり、底面骨格が3割程度まで減少したという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 北里大学 プレスリリース 【オンライン情報源2】 産業技術総合研究所 最近の研究成果 【オンライン情報源3】 琉球大学 Research Contents |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 北里大など、造礁サンゴを取り巻く負のリン供給メカニズムを解明 |
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日付1 |
刊行日: 2021/03/17 |
要約 | 北里大学、産業技術総合研究所および琉球大学の研究グループは、サンゴ礁の砂に蓄積したリン酸塩が「稚サンゴ」の骨格形成を阻害していることを実証した。サンゴ礁は、造礁生物の死骸などが堆積し、形成される。「石灰岩」でできており、多様な生物のすみかとなっている。同研究グループは、過度の栄養塩が流れ込むとサンゴが減少するメカニズムの詳細解明に向けて、沖縄本島の「北部」沿岸部と市街地や農地に近い「南部」沿岸域で採取した「石灰質の砂(底質)」を用いて、同島近海に広く分布する「コユビミドリイシ」の稚サンゴ(幼生サンゴ、ポリプ)を約40日間飼育した。飼育海水に溶出するリン酸塩の濃度を測定するとともに、走査型電子顕微鏡を用いて骨格形成の様子を観察した結果、北部の砂で飼育した場合、リン酸塩濃度は5~8 μM(マイクロモーラー)となり、底面骨格は対照区(海水のみで飼育)の7割程度になった。一方、南部の砂で飼育した場合、リン酸塩濃度は最大20 μMとなり、底面骨格が3割程度まで減少したという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】北里大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】北里大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
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分野 |
自然環境 水・土壌環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 底面骨格、サンゴ礁、走査型電子顕微鏡、リン酸塩、稚サンゴ、造礁生物、石灰岩、コユビミドリイシ、幼生サンゴ、ポリプ |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 108586 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/03/22 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=31430 |
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