国立環境研究所、フランスの研究機関やスウェーデンの大学からなる合同研究チームは、パリ協定で事実上合意がなされている「100年の地球温暖化係数(GWP100)」の運用方向を示唆する研究成果を発表した。GWP100はGHG削減にかかる政策検討・交渉で長年使われている指標であるが、政策目標との整合における問題点も指摘されている。同研究チームは、短寿命気候汚染物質(SLCP)等の排出削減効果を25年、50年スパンで検証する手法が検討されていることを踏まえ、物理気候、炭素循環、大気化学、社会経済システムを簡略化して統合的に表現するモデルを用いて、世界規模でGHG排出削減費用と気温上昇を抑制するシナリオを導き出し、最も「費用対効果」の高い排出指標を特定した。その結果、パリ協定の目標達成とは見なされない「温度目標を一時的に超過するシナリオ(オーバーシュート)」の詳細が明らかとなり、メタン等のSLCP排出削減に着目した取組が必要であることが分かった。例えば5年ごとのグローバルストックテイクの機会を活用し、排出指標の選択の確認・見直しを行っていくことが望ましいという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 国立環境研究所 報道発表 |
---|---|
配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 国環研など、地球温暖化係数(100年スパン)の柔軟な運用を提唱 |
---|---|
日付1 |
刊行日: 2021/05/29 |
要約 | 国立環境研究所、フランスの研究機関やスウェーデンの大学からなる合同研究チームは、パリ協定で事実上合意がなされている「100年の地球温暖化係数(GWP100)」の運用方向を示唆する研究成果を発表した。GWP100はGHG削減にかかる政策検討・交渉で長年使われている指標であるが、政策目標との整合における問題点も指摘されている。同研究チームは、短寿命気候汚染物質(SLCP)等の排出削減効果を25年、50年スパンで検証する手法が検討されていることを踏まえ、物理気候、炭素循環、大気化学、社会経済システムを簡略化して統合的に表現するモデルを用いて、世界規模でGHG排出削減費用と気温上昇を抑制するシナリオを導き出し、最も「費用対効果」の高い排出指標を特定した。その結果、パリ協定の目標達成とは見なされない「温度目標を一時的に超過するシナリオ(オーバーシュート)」の詳細が明らかとなり、メタン等のSLCP排出削減に着目した取組が必要であることが分かった。例えば5年ごとのグローバルストックテイクの機会を活用し、排出指標の選択の確認・見直しを行っていくことが望ましいという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】国立環境研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】国立環境研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | オーバーシュート、メタン、炭素循環、費用対効果、短寿命気候汚染物質、グローバルストックテイク、社会経済システム、GWP100、物理気候、大気化学 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 109248 |
---|---|
言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/05/31 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=31909 |
---|