北海道大学、国立環境研究所、海洋研究開発機構および水産研究・教育機構は、本邦沿岸域における温暖化等の複合影響(海水温の上昇、CO2濃度上昇に伴う海洋酸性化等)を実観測と数値シミュレーションを組み合わせて評価した。海水温の上昇や溶存酸素濃度の長期的な低下(貧酸素化)による海洋生態系の変化、とりわけ海洋酸性化の進行による炭酸カルシウムの殻を形成する貝類等(石灰化生物)への悪影響が懸念されている。北海道大学等は、それらの時空間的な変動を解明するために、石灰化生物が重要な水産資源となっている小樽市の忍路(おしょろ)湾で各般の指標を連続観測し、新たに構築した領域海洋モデルを用いてRCPシナリオに基づく解析を行った。その結果、石灰化生物が生成するアラゴナイト結晶系の指標が低下する季節や要因を特定することに成功し、現時点では複合影響が水産資源に深刻な被害をもたらすことはないことが分かった。一方、今世紀末までには夏場の高水温・冬場の酸性化が定常化し、石灰化生物への影響は危険水準にシフトすることも判明し、人為起源CO2の排出削減は海洋環境にとって不可欠であることが科学的に裏付けられた。
情報源 |
【オンライン情報源1】 北海道大学 TOPICS 【オンライン情報源2】 国立環境研究所 報道発表 【オンライン情報源3】 (国研)海洋研究開発機構 プレスリリース 【オンライン情報源4】 (国研)水産研究・教育機構 プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML,PDF 【版】不明 |
タイトル | 北大など、実海域における「温暖化・酸性化・貧酸素化」の影響を一体的に評価 |
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日付1 |
刊行日: 2021/06/15 |
要約 | 北海道大学、国立環境研究所、海洋研究開発機構および水産研究・教育機構は、本邦沿岸域における温暖化等の複合影響(海水温の上昇、CO2濃度上昇に伴う海洋酸性化等)を実観測と数値シミュレーションを組み合わせて評価した。海水温の上昇や溶存酸素濃度の長期的な低下(貧酸素化)による海洋生態系の変化、とりわけ海洋酸性化の進行による炭酸カルシウムの殻を形成する貝類等(石灰化生物)への悪影響が懸念されている。北海道大学等は、それらの時空間的な変動を解明するために、石灰化生物が重要な水産資源となっている小樽市の忍路(おしょろ)湾で各般の指標を連続観測し、新たに構築した領域海洋モデルを用いてRCPシナリオに基づく解析を行った。その結果、石灰化生物が生成するアラゴナイト結晶系の指標が低下する季節や要因を特定することに成功し、現時点では複合影響が水産資源に深刻な被害をもたらすことはないことが分かった。一方、今世紀末までには夏場の高水温・冬場の酸性化が定常化し、石灰化生物への影響は危険水準にシフトすることも判明し、人為起源CO2の排出削減は海洋環境にとって不可欠であることが科学的に裏付けられた。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】北海道大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】北海道大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】国立環境研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】国立環境研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
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【組織名】(国研)海洋研究開発機構 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(国研)海洋研究開発機構 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)4 |
【組織名】(国研)水産研究・教育機構 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(国研)水産研究・教育機構 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
地球環境 自然環境 大気環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 人為起源CO2、炭酸カルシウム、海洋酸性化、貧酸素化、複合影響、数値シミュレーション、石灰化生物、忍路、領域海洋モデル、アラゴナイト |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 109451 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/06/21 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=32041 |
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