沖縄科学技術大学院大学(OIST)とローレンス・バークレー国立研究所などの共同研究チームは、東アジアに分布するマンダリン類(以下「ミカン類」)の地理的分散フレームを解明した。同研究チームは69のミカン類と共通祖先と見られている品種のゲノム解析を行い、中国南部・湖南省の山岳地帯に分布する祖先種が2つの亜種に分化し、そのうち1種が無性生殖によって子孫を殖やしていることを発見した。一方、沖縄県には無性生殖する特産品「シークヮーサー(Citrus depressa Hayata)」と、有性生殖する自生種が分布している。今回の調査を通じて、後者は「琉球マンダリン(正式名称:タニブター、Citrus ryukyuensis)」であると同定され、両種とタチバナなどの在来種との遺伝的距離の近さが確認された。現生亜種(地理的品種)の存在から、沖縄のミカン類が大陸の亜種を起源とするものであり、多様性の基点であることが示唆された。シークヮーサーはアポミクシス形質(有性生殖から無性生殖に置き換わること)を獲得しつつ、クローン繁殖によって安定化の道を辿り、琉球マンダリンは本邦の多様な在来柑橘類と交配し、多様化と栽培化の促進に寄与したという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 沖縄科学技術大学院大学 News |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | OISTなど、マンダリン類の種多様化をめぐる謎を解明 |
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日付1 |
刊行日: 2021/07/26 |
要約 | 沖縄科学技術大学院大学(OIST)とローレンス・バークレー国立研究所などの共同研究チームは、東アジアに分布するマンダリン類(以下「ミカン類」)の地理的分散フレームを解明した。同研究チームは69のミカン類と共通祖先と見られている品種のゲノム解析を行い、中国南部・湖南省の山岳地帯に分布する祖先種が2つの亜種に分化し、そのうち1種が無性生殖によって子孫を殖やしていることを発見した。一方、沖縄県には無性生殖する特産品「シークヮーサー(Citrus depressa Hayata)」と、有性生殖する自生種が分布している。今回の調査を通じて、後者は「琉球マンダリン(正式名称:タニブター、Citrus ryukyuensis)」であると同定され、両種とタチバナなどの在来種との遺伝的距離の近さが確認された。現生亜種(地理的品種)の存在から、沖縄のミカン類が大陸の亜種を起源とするものであり、多様性の基点であることが示唆された。シークヮーサーはアポミクシス形質(有性生殖から無性生殖に置き換わること)を獲得しつつ、クローン繁殖によって安定化の道を辿り、琉球マンダリンは本邦の多様な在来柑橘類と交配し、多様化と栽培化の促進に寄与したという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】沖縄科学技術大学院大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】沖縄科学技術大学院大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】ローレンス・バークレー国立研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】ローレンス・バークレー国立研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | アポミクシス、多様性、クローン、マンダリン、湖南省、無性生殖、シークヮーサー、琉球マンダリン、タニブター、タチバナ |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 109840 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/08/05 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=32267 |
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