石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、自然の浄化作用を最大限に利用した坑廃水処理技術(パッシブトリートメント)に関する実証成果を発表した。現行の坑廃水処理では薬剤・電力・管理人員を常時必要とするため、かかるコストが課題となっており、自然に起こる化学反応や重力、バクテリア代謝などを活用するパッシブトリートメントが着目され、処理コストの低減(国民負担の軽減)、環境負荷の低減が期待されている。JOGMECは、酸性で有害金属を含む坑廃水に対するパッシブトリートメントの適用に向けて、「硫酸還元菌(SRB)」の高活性を引き出す独自プロセスを考案し、実際の休廃止鉱山で処理性能を把握するためパイロット試験(通水量:約5 L/min)などを行ってきた。当該プロセスは、もみ殻や米ぬか等を充填した反応槽(バイオリアクター)の中で、米ぬか由来の低分子有機物を栄養源とするSRBによって硫酸還元反応を促進しつつ、坑廃水に含まれる金属イオンは主に難溶性の硫化物として析出し、その金属硫化物を「もみ殻」で捕捉する仕組みとなっている。今回、実規模相当(通水量:100 L/min)における試験を通じて、約 1 年間(厳冬期を含む)にわたり処理が継続できることが実証され、省エネルギー化や大幅なコスト低減、CO2排出削減が期待できるプロセスとして、国内での導入に向けて前進した。
情報源 |
【オンライン情報源1】 (独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構 ニュースリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | JOGMEC、低コスト・低環境負荷な坑廃水処理技術の国内導入に向けて前進 |
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日付1 |
刊行日: 2021/08/26 |
要約 | 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、自然の浄化作用を最大限に利用した坑廃水処理技術(パッシブトリートメント)に関する実証成果を発表した。現行の坑廃水処理では薬剤・電力・管理人員を常時必要とするため、かかるコストが課題となっており、自然に起こる化学反応や重力、バクテリア代謝などを活用するパッシブトリートメントが着目され、処理コストの低減(国民負担の軽減)、環境負荷の低減が期待されている。JOGMECは、酸性で有害金属を含む坑廃水に対するパッシブトリートメントの適用に向けて、「硫酸還元菌(SRB)」の高活性を引き出す独自プロセスを考案し、実際の休廃止鉱山で処理性能を把握するためパイロット試験(通水量:約5 L/min)などを行ってきた。当該プロセスは、もみ殻や米ぬか等を充填した反応槽(バイオリアクター)の中で、米ぬか由来の低分子有機物を栄養源とするSRBによって硫酸還元反応を促進しつつ、坑廃水に含まれる金属イオンは主に難溶性の硫化物として析出し、その金属硫化物を「もみ殻」で捕捉する仕組みとなっている。今回、実規模相当(通水量:100 L/min)における試験を通じて、約 1 年間(厳冬期を含む)にわたり処理が継続できることが実証され、省エネルギー化や大幅なコスト低減、CO2排出削減が期待できるプロセスとして、国内での導入に向けて前進した。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 水・土壌環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 休廃止鉱山、もみ殻、バイオリアクター、CO2排出削減、自然浄化作用、抗排水、パッシプ・トリートメント、硫酸還元菌、米ぬか、実規模 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 110114 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/09/02 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=32380 |
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