東京農工大学、東京大学およびクィーンズランド大学からなる国際共同研究チームは、人工林に敷設された送電線の下に蝶の生息適地が広がっていることを実証した。草地の利用や林業をめぐる情勢変化に伴い、伐採を目的とする植栽や森林施業の在り方も変化してきた。植栽後10年以内の人工林が減少し、育林が長期化する一方で、人工林内では送電線網の整備と周辺の樹木伐採などが粛々と進められている。同研究チームは、こうした送電線直下の空間が植生遷移に役立っていることに着目し、針葉樹人工林景観を4つに区分し、各サイトにおける蝶の種数や個体数を5~9月にかけて調査した。その結果、「送電線の下」では草原性種のみならず荒地性種・森林性種の蝶が確認され、他サイト(幼齢の人工林、林道、壮年の人工林)よりも多くの個体が生息していることが分かった。送電線の下に植物群落が連続的に存在し、幼虫の餌源や成虫が吸蜜する花の豊富さがチョウ類相の支持に貢献していると考えられ、送電線下の植生管理による生物多様性保全が示唆されたという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 東京農工大学 NEWS 【オンライン情報源2】 東京大学大学院農学生命科学研究科 NEWS |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 農工大など、送電線網が創出した空間の生物多様性を評価 |
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日付1 |
刊行日: 2021/09/03 |
要約 | 東京農工大学、東京大学およびクィーンズランド大学からなる国際共同研究チームは、人工林に敷設された送電線の下に蝶の生息適地が広がっていることを実証した。草地の利用や林業をめぐる情勢変化に伴い、伐採を目的とする植栽や森林施業の在り方も変化してきた。植栽後10年以内の人工林が減少し、育林が長期化する一方で、人工林内では送電線網の整備と周辺の樹木伐採などが粛々と進められている。同研究チームは、こうした送電線直下の空間が植生遷移に役立っていることに着目し、針葉樹人工林景観を4つに区分し、各サイトにおける蝶の種数や個体数を5~9月にかけて調査した。その結果、「送電線の下」では草原性種のみならず荒地性種・森林性種の蝶が確認され、他サイト(幼齢の人工林、林道、壮年の人工林)よりも多くの個体が生息していることが分かった。送電線の下に植物群落が連続的に存在し、幼虫の餌源や成虫が吸蜜する花の豊富さがチョウ類相の支持に貢献していると考えられ、送電線下の植生管理による生物多様性保全が示唆されたという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】東京農工大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】東京農工大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】東京大学大学院農学生命科学研究科 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】東京大学大学院農学生命科学研究科 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)3 |
【組織名】クィーンズランド大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】クィーンズランド大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 植生管理、送電線、蝶、伐採、植物群落、生物多様性保全、植生遷移、針葉樹人工林景観、餌源、チョウ類相 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 110160 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/09/07 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=32411 |
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