筑波大学を中心とする研究チームは、石川県以南で記録されていた魚類「カワアナゴ(Eleotris oxycephala)」を秋田県で発見した。温暖化による水温上昇に伴い、日本近海でもさまざまな水生生物の北限が更新されている。南方に生息する種の急速な分布拡大により、在来種との生存競争、あるいは交雑などの生態系への悪影響が懸念される。同研究チームは、2011年から神奈川県の沿岸域・河川などで魚類の採集調査を継続実施し、台湾や琉球列島、九州南部、四国南部に生息する魚類(以下「南方種」)の太平洋沿岸における北上傾向を明らかにしてきた。今回、「日本海沿岸」における傾向を探るため、秋田県の河川で採集調査などを行った結果、南方種と見られていたカワアナゴの稚魚が採集された。成魚は見い出されておらず、同種の生活史や産卵に適した水温レベルに関する検討を行った結果、採集された稚魚は当該河川で生まれた個体でないと考えられ、南方で生まれた稚魚が対馬海流に乗って約500 km北上した可能性が示唆された。
情報源 |
【オンライン情報源1】 筑波大学 TSUKUBA JOURNAL |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 筑波大など、日本海沿岸におけるカワアナゴの北上傾向を確認 |
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日付1 |
刊行日: 2021/09/21 |
要約 | 筑波大学を中心とする研究チームは、石川県以南で記録されていた魚類「カワアナゴ(Eleotris oxycephala)」を秋田県で発見した。温暖化による水温上昇に伴い、日本近海でもさまざまな水生生物の北限が更新されている。南方に生息する種の急速な分布拡大により、在来種との生存競争、あるいは交雑などの生態系への悪影響が懸念される。同研究チームは、2011年から神奈川県の沿岸域・河川などで魚類の採集調査を継続実施し、台湾や琉球列島、九州南部、四国南部に生息する魚類(以下「南方種」)の太平洋沿岸における北上傾向を明らかにしてきた。今回、「日本海沿岸」における傾向を探るため、秋田県の河川で採集調査などを行った結果、南方種と見られていたカワアナゴの稚魚が採集された。成魚は見い出されておらず、同種の生活史や産卵に適した水温レベルに関する検討を行った結果、採集された稚魚は当該河川で生まれた個体でないと考えられ、南方で生まれた稚魚が対馬海流に乗って約500 km北上した可能性が示唆された。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】筑波大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】筑波大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 対馬海流、稚魚、温暖化、北上、秋田県、生活史、日本海沿岸、採集調査、カワアナゴ、南方種 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 110322 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/09/27 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=32501 |
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