国立環境研究所を中心とする研究グループは、衛星観測データに基づいて、南米大陸に在る世界有数の湿地帯全体から放出されているメタンガスを推定し、その年々変動に関する新知見を得ることに成功した。湿原はCO2に次ぐGHGの主要な発生源と見られており、湿原由来のメタンは自然界から放出されるメタン全体の6~8割を占め、人為由来メタンの3分の1に相当すると考えられている。同研究グループは、大気中のメタン濃度に対する湿原由来メタンの影響をかんがみ、年々変動を生じさせる要因・メカニズムの全容解明に迫るために、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき(GOSAT)」のデータを用いて、ブラジル南部からアルゼンチン北東部へと南米大陸中央を縦断するパラグアイ川・パラナ川の流域(以下「南米亜熱帯地域」)におけるメタンガス放出量の変化を解析した(対象期間:2009~2015年)。その結果、南米亜熱帯地域からのメタン放出量の年々変動は、降水量・冠水面積の変動によって引き起こされていることが明らかになり、全球メタン排出量の年々変動にも影響をおよぼしていることが示唆された。気候変動シナリオに基づくシミュレーションでは南米亜熱帯地域の降水量が将来増加すると予想されている。温暖化に伴う湿原面積・冠水面積の詳細なモニタリングや、詳細な時空間スケールの解析に向けた陸域シミュレーションモデルの精緻化などが求められるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 国立環境研究所 報道発表 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 国環研など、「いぶき」が捉えた大規模メタン放出源の動態を報告 |
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日付1 |
刊行日: 2021/12/14 |
要約 | 国立環境研究所を中心とする研究グループは、衛星観測データに基づいて、南米大陸に在る世界有数の湿地帯全体から放出されているメタンガスを推定し、その年々変動に関する新知見を得ることに成功した。湿原はCO2に次ぐGHGの主要な発生源と見られており、湿原由来のメタンは自然界から放出されるメタン全体の6~8割を占め、人為由来メタンの3分の1に相当すると考えられている。同研究グループは、大気中のメタン濃度に対する湿原由来メタンの影響をかんがみ、年々変動を生じさせる要因・メカニズムの全容解明に迫るために、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき(GOSAT)」のデータを用いて、ブラジル南部からアルゼンチン北東部へと南米大陸中央を縦断するパラグアイ川・パラナ川の流域(以下「南米亜熱帯地域」)におけるメタンガス放出量の変化を解析した(対象期間:2009~2015年)。その結果、南米亜熱帯地域からのメタン放出量の年々変動は、降水量・冠水面積の変動によって引き起こされていることが明らかになり、全球メタン排出量の年々変動にも影響をおよぼしていることが示唆された。気候変動シナリオに基づくシミュレーションでは南米亜熱帯地域の降水量が将来増加すると予想されている。温暖化に伴う湿原面積・冠水面積の詳細なモニタリングや、詳細な時空間スケールの解析に向けた陸域シミュレーションモデルの精緻化などが求められるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】国立環境研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】国立環境研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 南米大陸、モニタリング、GOSAT、気候変動、温室効果ガス、メタン、いぶき、ブラジル、アルゼンチン、陸域シミュレーションモデル |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 111091 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/12/20 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=32962 |
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