情報通信研究機構(NICT)は、合成開口レーダー(SAR: Synthetic Aperture Radar)の地表面分解能を高め、災害・環境モニタリング分野などに応用できることを実証した。SARは、航空機や人工衛星から電波を送信し、地表面あるいは物体から反射して戻ってくるエコーを受信し、映像としてとらえることのできるリモートセンサ。雲や天候に左右されることなく、昼夜を問わず映像を取得できるというメリットを有している。原型は、1993~1996年にかけて、NICT(旧・通信総合研究所)とJAXAの前進である宇宙開発事業団によって開発された。ポラリメトリック(Polarimetric)・インターフェロメトリ(Interferometric)という先進的な機能を導入により、航空機搭載3次元高分解能映像レーダー(略称:Pi-SAR)としての熟度を向上させている。当時の分解能は数mであったが、NICTはその後も先導的な研究に取り組み、2008年に分解能30 cmで地表面を画像化することができる合成開口レーダー(Pi-SAR2)の開発に至っている。今回、後継システムである「Pi-SAR X3」による初の試験観測が行われた(実証年月:2021年12月)。広帯域(従来比で2倍の帯域)に対応した送受信機とアンテナ、広帯域の受信信号を記録するための高速・大容量の観測データ記録装置および観測データを準リアルタイムに処理して画像化する機上処理装置を搭載し、能登半島上空からの観測を行った結果、15cm 分解能で、従来比2倍の高精細画像を取得することに成功した。石川県輪島市近郊の田圃ではトラクターの轍(表土の凹凸)を明瞭に確認できている。今後、さらにシステムの最適化と高画質化を進め、2022年度から、さまざまな自然災害や環境モニタリングへの応用展開、ひいては船舶や漂流物等の海面監視といった分野での社会実装に向けた取組を推進するという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 (国研)情報通信研究機構 プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | NICT、電波を使ったリモートセンサのさらなる高度化を追求 |
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日付1 |
刊行日: 2022/01/25 |
要約 | 情報通信研究機構(NICT)は、合成開口レーダー(SAR: Synthetic Aperture Radar)の地表面分解能を高め、災害・環境モニタリング分野などに応用できることを実証した。SARは、航空機や人工衛星から電波を送信し、地表面あるいは物体から反射して戻ってくるエコーを受信し、映像としてとらえることのできるリモートセンサ。雲や天候に左右されることなく、昼夜を問わず映像を取得できるというメリットを有している。原型は、1993~1996年にかけて、NICT(旧・通信総合研究所)とJAXAの前進である宇宙開発事業団によって開発された。ポラリメトリック(Polarimetric)・インターフェロメトリ(Interferometric)という先進的な機能を導入により、航空機搭載3次元高分解能映像レーダー(略称:Pi-SAR)としての熟度を向上させている。当時の分解能は数mであったが、NICTはその後も先導的な研究に取り組み、2008年に分解能30 cmで地表面を画像化することができる合成開口レーダー(Pi-SAR2)の開発に至っている。今回、後継システムである「Pi-SAR X3」による初の試験観測が行われた(実証年月:2021年12月)。広帯域(従来比で2倍の帯域)に対応した送受信機とアンテナ、広帯域の受信信号を記録するための高速・大容量の観測データ記録装置および観測データを準リアルタイムに処理して画像化する機上処理装置を搭載し、能登半島上空からの観測を行った結果、15cm 分解能で、従来比2倍の高精細画像を取得することに成功した。石川県輪島市近郊の田圃ではトラクターの轍(表土の凹凸)を明瞭に確認できている。今後、さらにシステムの最適化と高画質化を進め、2022年度から、さまざまな自然災害や環境モニタリングへの応用展開、ひいては船舶や漂流物等の海面監視といった分野での社会実装に向けた取組を推進するという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】(国研)情報通信研究機構 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(国研)情報通信研究機構 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
ごみ・リサイクル 環境総合 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 海面監視、高画質、Pi-SAR2、合成開口レーダー、分解能、災害・環境モニタリング、ポラリメトリック、インターフェロメトリ、航空機搭載3次元高分解能映像レーダー、Pi-SAR X3 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 111502 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2022/02/09 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=33224 |
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