(一財)沖縄美ら島財団ほか4団体・2大学は、国内4海域(沖縄、小笠原、奄美、北海道)に来遊するザトウクジラの集団構造を明らかにした。ザトウクジラはホエールウォチングの対象として注目されている。豪快なジャンプ(ブリーチング)をはじめ、海面 に「尾びれ」をあげて潜る行動(フルークアップダイブ)など が観光客の目を惹きつけている。他方、ザトウクジラの「尾びれ」は個体ごとに形状や模様が異なることから、肉眼による識別作業などが行われてきた。同財団は、30年以上にわたる調査を通じて1万枚を超える尾びれ写真を収集してきた。また、識別作業の効率化に向けて、AI技術を用いたザトウクジラの尾びれ自動照合システムを他大学と共同で開発し、個体識別の精度を実証している(Yoshikawa, T. et al., 2022)。西部北太平洋のザトウクジラは、夏にロシアなどの高緯度海域で餌を食べ、冬に沖縄やフィリピンなどの低緯度海域で交尾や出産、子育てを行うことが知られている。今回、認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャー、大阪大学ほか3協会・大学と共に、3,532頭分の尾びれ写真を照合し、集団構造解析への応用を試みた。その結果、国内4海域において複数の同一個体が発見され、同海域が共通の集団によって利用されていることが明らかになった。さらに同一個体の頭数に基づき、海域間の交流頻度などを評価したところ、国内4海域の集団内に2つの小グループ(東シナ海側/太平洋側)が存在することが示唆された。クジラのID照合とも言えるこのシステムを軸に、西部北太平洋全体の個体数、集団構造および回遊経路の把握を目指す国際共同研究を推進するという。ザトウクジラの資源管理や保全活動に資する展開が期待できる、と結んでいる。
情報源 |
【オンライン情報源1】 (一財)沖縄美ら島財団 プレスリリース 【オンライン情報源2】 認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャー 研究・発表 【オンライン情報源3】 (一社)小笠原ホエールウォッチング協会 インフォメーション 【オンライン情報源4】 大阪大学 ResOU |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | ザトウクジラの自動照合システム、集団構造の詳細解明に威力を発揮! |
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日付1 |
刊行日: 2022/12/09 |
要約 | (一財)沖縄美ら島財団ほか4団体・2大学は、国内4海域(沖縄、小笠原、奄美、北海道)に来遊するザトウクジラの集団構造を明らかにした。ザトウクジラはホエールウォチングの対象として注目されている。豪快なジャンプ(ブリーチング)をはじめ、海面 に「尾びれ」をあげて潜る行動(フルークアップダイブ)など が観光客の目を惹きつけている。他方、ザトウクジラの「尾びれ」は個体ごとに形状や模様が異なることから、肉眼による識別作業などが行われてきた。同財団は、30年以上にわたる調査を通じて1万枚を超える尾びれ写真を収集してきた。また、識別作業の効率化に向けて、AI技術を用いたザトウクジラの尾びれ自動照合システムを他大学と共同で開発し、個体識別の精度を実証している(Yoshikawa, T. et al., 2022)。西部北太平洋のザトウクジラは、夏にロシアなどの高緯度海域で餌を食べ、冬に沖縄やフィリピンなどの低緯度海域で交尾や出産、子育てを行うことが知られている。今回、認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャー、大阪大学ほか3協会・大学と共に、3,532頭分の尾びれ写真を照合し、集団構造解析への応用を試みた。その結果、国内4海域において複数の同一個体が発見され、同海域が共通の集団によって利用されていることが明らかになった。さらに同一個体の頭数に基づき、海域間の交流頻度などを評価したところ、国内4海域の集団内に2つの小グループ(東シナ海側/太平洋側)が存在することが示唆された。クジラのID照合とも言えるこのシステムを軸に、西部北太平洋全体の個体数、集団構造および回遊経路の把握を目指す国際共同研究を推進するという。ザトウクジラの資源管理や保全活動に資する展開が期待できる、と結んでいる。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】(一財)沖縄美ら島財団 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(一財)沖縄美ら島財団 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャー 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャー 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)3 |
【組織名】(一社)小笠原ホエールウォッチング協会 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(一社)小笠原ホエールウォッチング協会 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)4 |
【組織名】奄美クジラ・イルカ協会 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】奄美クジラ・イルカ協会 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)5 |
【組織名】北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 西部北太平洋、保全活動、資源管理、ザトウクジラ、回遊経路、AI技術、尾びれ、自動照合システム、集団構造、交流頻度 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 114921 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2023/01/16 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=34978 |
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