森林総合研究所の亘(わたり)主任研究員を含む国際研究チームは、都市における侵略的外来種の経済コストを初めて明らかにした。同チームは生物侵入の経済的コストに係る世界規模の推定を目的とする、InvaCostプロジェクトのデータベースを駆使し、外来種が生物多様性におよぼす直接的な影響のみならず、侵入によって惹起された経済的影響を計算した。その結果、イエシロアリなどの建築物害虫やアオナガタマムシ、ヒアリなど、61種の侵略的外来種が1965~2021年にかけて累計で3267億米ドルの経済コストを引き起こしていたことが判明した。この損失は、侵略的外来種が経済に少なからぬ影響を与える、重大な問題であることを示唆している。InvaCostデータベースの構築は、侵略的外来種の経済コストに対する意識の高まりから生まれた。しかし、この調査はまだ不十分な部分があり、全体像を把握するためには各国政府や自治体、研究者の積極的な報告が必要だ。パリ・サクレ大学を中心とする国際プロジェクトがその主導を取り、22言語に及ぶ報告資料の収集と解析を継続的に行われている(DOI:10.1016/j.scitotenv.2024.170336)。
情報源 |
【オンライン情報源1】 森林総合研究所 研究成果 |
---|---|
配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 57年間で3267億米ドル!侵略的外来種が都市の財政を圧迫 |
---|---|
日付1 |
刊行日: 2024/05/27 |
要約 | 森林総合研究所の亘(わたり)主任研究員を含む国際研究チームは、都市における侵略的外来種の経済コストを初めて明らかにした。同チームは生物侵入の経済的コストに係る世界規模の推定を目的とする、InvaCostプロジェクトのデータベースを駆使し、外来種が生物多様性におよぼす直接的な影響のみならず、侵入によって惹起された経済的影響を計算した。その結果、イエシロアリなどの建築物害虫やアオナガタマムシ、ヒアリなど、61種の侵略的外来種が1965~2021年にかけて累計で3267億米ドルの経済コストを引き起こしていたことが判明した。この損失は、侵略的外来種が経済に少なからぬ影響を与える、重大な問題であることを示唆している。InvaCostデータベースの構築は、侵略的外来種の経済コストに対する意識の高まりから生まれた。しかし、この調査はまだ不十分な部分があり、全体像を把握するためには各国政府や自治体、研究者の積極的な報告が必要だ。パリ・サクレ大学を中心とする国際プロジェクトがその主導を取り、22言語に及ぶ報告資料の収集と解析を継続的に行われている(DOI:10.1016/j.scitotenv.2024.170336)。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】森林総合研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】森林総合研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
自然環境 環境総合 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 生物多様性、都市環境、環境影響、侵略的外来種、経済コスト、InvaCostデータベース、コスト試算、イエシロアリ、経済損失 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 120339 |
---|---|
言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2024/05/29 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=36586 |
---|