国立科学博物館と昭和大学の研究グループは、太平洋の深海に生息するハゲナマコ属の種多様性を遺伝子解析により再評価した。──ナマコの標本は原型をとどめている期間が短いため、形態比較が困難であり、未解明な点が多い。そこで、研究グループは、国立科学博物館を含む世界各地の博物館に収蔵された標本を用いて、遺伝子解析と形態比較を網羅的に実施した。具体的には、COI遺伝子を用いたDNAバーコーディングとゲノム全体の一塩基多型情報を比較するMIG-seq法を用いて、ハゲナマコ属の種境界を見直した。その結果、これまで1種とされていたムラサキハゲナマコが、4種の新種候補を含む、遺伝的特徴が異なる10個であることを明らかになった。──この発見は、深海生物の多様化様式の解明に寄与するだけでなく、深海生態系の保全にも重要な示唆を与えるものである。今後、未記載種の詳細な形態比較を進め、新種記載を行う予定であり、さらに広範な地域での遺伝的・形態的比較分析を進めることで、深海生態系の多様性理解が一層進むことが期待される。
情報源 |
【オンライン情報源1】 国立科学博物館 報道関係資料(プレスリリース) 【オンライン情報源2】 昭和大学 プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML,PDF 【版】不明 |
タイトル | 科博ら、形態比較が困難なナマコの多様性を解明 |
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日付1 |
刊行日: 2025/01/08 |
要約 | 国立科学博物館と昭和大学の研究グループは、太平洋の深海に生息するハゲナマコ属の種多様性を遺伝子解析により再評価した。──ナマコの標本は原型をとどめている期間が短いため、形態比較が困難であり、未解明な点が多い。そこで、研究グループは、国立科学博物館を含む世界各地の博物館に収蔵された標本を用いて、遺伝子解析と形態比較を網羅的に実施した。具体的には、COI遺伝子を用いたDNAバーコーディングとゲノム全体の一塩基多型情報を比較するMIG-seq法を用いて、ハゲナマコ属の種境界を見直した。その結果、これまで1種とされていたムラサキハゲナマコが、4種の新種候補を含む、遺伝的特徴が異なる10個であることを明らかになった。──この発見は、深海生物の多様化様式の解明に寄与するだけでなく、深海生態系の保全にも重要な示唆を与えるものである。今後、未記載種の詳細な形態比較を進め、新種記載を行う予定であり、さらに広範な地域での遺伝的・形態的比較分析を進めることで、深海生態系の多様性理解が一層進むことが期待される。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】国立科学博物館 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】国立科学博物館 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】昭和大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】昭和大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 生物多様化、深海生物、遺伝子解析、種多様性、DNAバーコーディング、深海生態系、ハゲナマコ属、新種候補、MIG-seq法、形態比較 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 122480 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2025/01/09 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=37424 |
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