神戸大学先端バイオ工学研究センターの蓮沼教授らは、島津製作所と協力して、「自律型実験システム(ANL)」を開発し、その有用性を実証した。ANLは、ロボットとAIを組み合わせて、実験の自動化と最適化を実現するシステムの概念である。バイオものづくり分野の研究では、多様な実験条件下で、大量のデータ収集・解析を繰り返す必要がある。研究者は膨大な時間と労力の節減を切望しており、ANLの実用化に対する期待が高まっている。──本研究では「柔軟性と拡張性を兼ね備えたANL」の開発を目指して、モジュール式の実験装置とベイズ最適化アルゴリズムを組み合わせ、培養・前処理・測定・分析・仮説生成までのプロセスを自動で実行する仕組みを考案した。新規ANLの有効性を検証した結果、実験結果に基づく最適組成の予測、自動実験、データ処理のサイクルを繰り返すことで、細胞増殖率と最大細胞密度が向上する最適な培地条件を特定できた。──このANLは食品、医薬、環境分野等での幅広いバイオものづくりに貢献することが期待される。今後、実験の自動実行やデータ解析の成果を積み上げることで、研究者の負担軽減はもとより、効率的な仮説構築の支援もできるようになると本成果の進展を見据えている(掲載誌:Scientific Reports)。
情報源 |
【オンライン情報源1】 神戸大学 プレスリリース 【オンライン情報源2】 島津製作所 プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 神戸大✕島津、バイオものづくり自立型実験システムを開発 |
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日付1 |
刊行日: 2025/03/12 |
要約 |
神戸大学先端バイオ工学研究センターの蓮沼教授らは、島津製作所と協力して、「自律型実験システム(ANL)」を開発し、その有用性を実証した。ANLは、ロボットとAIを組み合わせて、実験の自動化と最適化を実現するシステムの概念である。バイオものづくり分野の研究では、多様な実験条件下で、大量のデータ収集・解析を繰り返す必要がある。研究者は膨大な時間と労力の節減を切望しており、ANLの実用化に対する期待が高まっている。──本研究では「柔軟性と拡張性を兼ね備えたANL」の開発を目指して、モジュール式の実験装置とベイズ最適化アルゴリズムを組み合わせ、培養・前処理・測定・分析・仮説生成までのプロセスを自動で実行する仕組みを考案した。新規ANLの有効性を検証した結果、実験結果に基づく最適組成の予測、自動実験、データ処理のサイクルを繰り返すことで、細胞増殖率と最大細胞密度が向上する最適な培地条件を特定できた。──このANLは食品、医薬、環境分野等での幅広いバイオものづくりに貢献することが期待される。今後、実験の自動実行やデータ解析の成果を積み上げることで、研究者の負担軽減はもとより、効率的な仮説構築の支援もできるようになると本成果の進展を見据えている(掲載誌:Scientific Reports)。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】神戸大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】神戸大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】島津製作所(株) 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】島津製作所(株) 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 環境総合 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | バイオデータ、ロボット、バイオテクノロジー、AI、データ解析、細胞増殖、自律型実験システム、実験自動化、仮説生成、培地最適化 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 122715 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2025/03/13 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=37591 |
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