アメリカの科学者らは、新たに掘削された氷床コアから、最終氷河期に北極で始まった気候変動が主に海流によって南極へ広まったことを示す一貫したパターンを見出したと発表した。この研究は、アメリカ国立科学財団(NSF)が助成する西南極氷床(WAIS)分水嶺プロジェクトの一部として行われたもの。研究チームは、氷床コアから6万8000年以上にわたる気候史のデータ(温室効果ガスの大気濃度、地表気温、風のパターン、平均海水温等)を分析した。そこから、最終氷河期に北大西洋のグリーンランド周辺海域で急激に起こった気候変動が南方に広がり、約200年後には南極に達していたことが示されたという。また、この気候変動の伝播は、主に海流による南北半球間での熱の再分配によって引き起こされていたことが示唆された。研究チームは、海流が過去の気候変動に及ぼした影響を解明することで、現在起きている人為起源の気候変動がどのように地球規模で伝播するかを予測するのにも役立つとしている。
情報源 |
【オンライン情報源1】 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | アメリカの科学者ら、最終氷河期に気候変動が北極から南極へ広まったパターンを示す研究成果を発表 |
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日付1 |
刊行日: 2015/04/29 |
要約 | アメリカの科学者らは、新たに掘削された氷床コアから、最終氷河期に北極で始まった気候変動が主に海流によって南極へ広まったことを示す一貫したパターンを見出したと発表した。この研究は、アメリカ国立科学財団(NSF)が助成する西南極氷床(WAIS)分水嶺プロジェクトの一部として行われたもの。研究チームは、氷床コアから6万8000年以上にわたる気候史のデータ(温室効果ガスの大気濃度、地表気温、風のパターン、平均海水温等)を分析した。そこから、最終氷河期に北大西洋のグリーンランド周辺海域で急激に起こった気候変動が南方に広がり、約200年後には南極に達していたことが示されたという。また、この気候変動の伝播は、主に海流による南北半球間での熱の再分配によって引き起こされていたことが示唆された。研究チームは、海流が過去の気候変動に及ぼした影響を解明することで、現在起きている人為起源の気候変動がどのように地球規模で伝播するかを予測するのにも役立つとしている。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】アメリカ国立科学財団(NSF) 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】アメリカ国立科学財団(NSF) 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
大気環境 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:海外ニュース |
場所 | 北米:アメリカ |
キーワード | 温室効果ガス、アメリカ国立科学財団、NSF、南極、氷床コア、北極、海流、氷河期 |
言語1 | 英語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 84587 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 海外ニュース |
日付 | 2015/05/14 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
海外ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/fnews/detail.php?i=16148 |
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