産業技術総合研究所は、サマリウム-鉄-窒素(Sm-Fe-N)系磁石粉末を、磁石性能を低下させることなく異方性焼結磁石とする製造技術を開発したと発表した。高性能永久磁石は、ハイブリッド車やエコ家電のコア技術である高効率モーターの鍵となる材料。現在、最強の磁石とされるネオジム-鉄-ホウ素(Nd-Fe-B)焼結磁石は、重希土類元素であるジスプロシウム(Dy)やテルビウム(Tb)を添加することで耐熱性が改善されているが、これらの重希土類元素の使用量低減が求められている。今回、Sm-Fe-N系磁石粉末を焼結すると保磁力が激減する原因が、粉末表面の酸素にあることを実証し、粉末作製から焼結までの一連のプロセスを低酸素化したSm-Fe-N焼結磁石のプロセスを新たに開発した。これにより、保磁力を保ったままSm2Fe17N3の異方性焼結磁石を作製できた。この焼結磁石は耐熱性に優れることから、ハイブリッド自動車用駆動モーターなどの高温環境下ではNd-Fe-B焼結磁石を超える磁石性能を発揮できると期待されるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 産業技術総合研究所 研究成果 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 産総研、性能を保ったまま異方性サマリウム-鉄-窒素焼結磁石を作製 |
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日付1 |
刊行日: 2015/09/18 |
要約 | 産業技術総合研究所は、サマリウム-鉄-窒素(Sm-Fe-N)系磁石粉末を、磁石性能を低下させることなく異方性焼結磁石とする製造技術を開発したと発表した。高性能永久磁石は、ハイブリッド車やエコ家電のコア技術である高効率モーターの鍵となる材料。現在、最強の磁石とされるネオジム-鉄-ホウ素(Nd-Fe-B)焼結磁石は、重希土類元素であるジスプロシウム(Dy)やテルビウム(Tb)を添加することで耐熱性が改善されているが、これらの重希土類元素の使用量低減が求められている。今回、Sm-Fe-N系磁石粉末を焼結すると保磁力が激減する原因が、粉末表面の酸素にあることを実証し、粉末作製から焼結までの一連のプロセスを低酸素化したSm-Fe-N焼結磁石のプロセスを新たに開発した。これにより、保磁力を保ったままSm2Fe17N3の異方性焼結磁石を作製できた。この焼結磁石は耐熱性に優れることから、ハイブリッド自動車用駆動モーターなどの高温環境下ではNd-Fe-B焼結磁石を超える磁石性能を発揮できると期待されるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】産業技術総合研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】産業技術総合研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 耐熱性、磁石、ジスプロシウム、ネオジム磁石、サマリウム、重希土類、保持力 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 86830 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2015/10/06 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=17269 |
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