京都大学は、ペロブスカイト太陽電池の不安定性を改善し、理論限界への設計指針を発見したと発表した。ペロブスカイト太陽電池は、材料溶液を印刷することで容易に作製できるため、生産コストの大幅な低減ができる太陽電池として期待されている。しかし、測定条件によって電流-電圧曲線が変わるため、発電特性と素子構造の関係を定量的に研究することができなかった。今回研究グループでは、エネルギー変換効率19%以上で、発電特性が変化しにくいペロブスカイト太陽電池の作製に成功した。さらに、この素子を用いて解析したところ、電流は変換ロスがほとんど無い一方で、電圧は電流の担い手である電荷キャリアを捕捉するサイト(トラップ)を介した電圧ロスが存在することが分かった。このことから、トラップの密度を単結晶ペロブスカイト程度にまで減らすことができれば、開放電圧を理論限界近くにまで向上できることが明らかになった。得られた設計指針を基に、エネルギー変換効率がシリコン太陽電池に迫るペロブスカイト太陽電池の実現が期待できるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 京都大学 研究成果 【オンライン情報源2】 科学技術振興機構(JST) 共同発表 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 京都大、ペロブスカイト太陽電池の理論限界への設計指針を発見 |
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日付1 |
刊行日: 2015/12/08 |
要約 | 京都大学は、ペロブスカイト太陽電池の不安定性を改善し、理論限界への設計指針を発見したと発表した。ペロブスカイト太陽電池は、材料溶液を印刷することで容易に作製できるため、生産コストの大幅な低減ができる太陽電池として期待されている。しかし、測定条件によって電流-電圧曲線が変わるため、発電特性と素子構造の関係を定量的に研究することができなかった。今回研究グループでは、エネルギー変換効率19%以上で、発電特性が変化しにくいペロブスカイト太陽電池の作製に成功した。さらに、この素子を用いて解析したところ、電流は変換ロスがほとんど無い一方で、電圧は電流の担い手である電荷キャリアを捕捉するサイト(トラップ)を介した電圧ロスが存在することが分かった。このことから、トラップの密度を単結晶ペロブスカイト程度にまで減らすことができれば、開放電圧を理論限界近くにまで向上できることが明らかになった。得られた設計指針を基に、エネルギー変換効率がシリコン太陽電池に迫るペロブスカイト太陽電池の実現が期待できるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】京都大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】京都大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】科学技術振興機構(JST) 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】科学技術振興機構(JST) 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 京都大学、エネルギー変換効率、電圧、電流、ペロブスカイト、設計指針 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 87669 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2015/12/10 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=17699 |
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