イギリス気象庁、2011年東アフリカ干ばつの原因として、気候への人為的影響の寄与を報告
発表日:2013.02.21
イギリス気象庁(MetOffice)は、2011年に東アフリカを襲った干ばつについて、自然の要因に加え、気候への人的影響も原因となったとする研究結果を発表した。同地域では、通常3~6月と10~12月が雨季になるが、2010年秋と2011年春の雨季はまとまった雨が降らず干ばつが発生、数百万人の緊急食糧援助が必要になった。この気象パターンの発生確率が、気候への人的影響によりどう変化したかを数値化するため、研究チームは最先端の「気候変動原因特定」技術を採用。3つのモデルを用いて、人的影響による海面温度の変化の可能性を推定した。この研究の初めの段階では、2011年の雨季に干ばつのリスク上昇に対する人的影響の寄与度は24~99%との結果となった。その後の研究で、この数値範囲の絞り込みに努めているという。MetOfficeでは、この研究結果は、自然要因と人的影響が相まって干ばつをもたらしたことを示すものとし、「人的影響があることはわかっているが、その程度については不確実」だとしている。
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