IPCC、第5次評価報告書の第一作業部会報告書本体を公表
発表日:2014.01.30
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、気候の温暖化傾向は明らかで、気候系への人間活動の影響は明白であり、気候変動の抑制には実質的かつ持続的な温室効果ガス排出削減が必要だとする、第5次評価報告書第一作業部会報告書の本体を公表した。報告書本体は、2013年9月に公表された政策決定者向け要約で示された評価の根拠となる、気候変動の自然科学的根拠に関する詳細な情報を示したもの。今回は、数次にわたり草案作成とレビューを繰り返すIPCCの評価過程の文書も、すべてのレビューコメントとそれに対する回答を含め、付属資料として公表された。今回の報告書では、世界35地域の温度と降水量を時間軸に沿って示した「世界および各地域の気候予測地図」や、水循環の変化、不可逆性と突然の変化など、気候変動の自然科学的根拠の理解に必要な分野横断的なテーマに焦点を当てた技術要約中の囲み記事「個別主要要素」といった、初の試みが取り入れられた。クィン・ダーエ第一作業部会共同議長は、報告書の執筆や査読に携わった多数の科学者や専門家に謝意を表した。
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