IPCC、第5次評価報告書発表に向けて政府・専門家査読を開始
発表日:2012.10.05
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、「第5次評価報告書」の、政府と専門家による査読を開始した。同報告書は、気候変動の科学・技術・社会経済側面の最新の知見をまとめるもので、査読は評価の主要プロセスで数段階にわけて行われる。政府・専門家査読はその第2段階として、専門家による第1次査読のコメントを踏まえて作成された第2ドラフトについて行われ、1)最新の科学技術研究成果、2)最新情報の公正かつ包括的な評価、3)2009年のIPCC総会で承認された各作業部会の担当内容や報告書骨子との整合性確保、を目的としている。今回はまず、第1作業部会報告書(気候変動の自然科学的根拠)の政府・専門家査読を実施し、第2・3作業部会報告書については2013年2月~5月に実施する。それぞれの査読を経て、政策決定者向け要約と詳細報告書がIPCC総会に提出され承認・採択される。第1作業部会報告書の政策決定者向け要約は2013年9月に、また各作業部会の結論をまとめた統合報告書は2014年10月に公表される予定である。
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