中国環境保護部、北京・天津・河北地域周辺で大気汚染が悪化と発表
発表日:2014.03.03
中国環境保護部(MEP)は、2014年2月下旬の気象条件によって、北京・天津・河北地域及びその周辺で大気汚染が悪化したと発表した。2月21日の環境衛星のデータによると、中国中部および東部で、143万km2にわたって煙霧が発生し、このうち北京、河北、山東など81万km2の汚染は特に深刻であったという。同地域39都市のうち北京、ケイ台、石家荘、唐山、保定の5都市では、最悪レベルの「極めて重度の汚染」に達し、15都市の大気が「重度の汚染」と判断された。ケイ台では大気質指数(AQI)が391を記録し、最も深刻な状態であったという。主な汚染物質であるPM2.5の同地域における一日の平均濃度は162μg/m3で、ケイ台が最も高く341μg/m3であった。2月23日から26日にかけては、汚染が拡散しにくい気象状況だったため、大気質が悪化した。しかし、2月27日に発達した寒冷前線によって汚染が軽減され、北京や天津では大気質が改善したという。