国際エネルギー機関、EUのエネルギー政策を初めてレビュー
発表日:2008.09.04
国際エネルギー機関(IEA)は、EUのエネルギー政策について初のレビューを行い、報告書を公表した。レビューでは欧州委員会が2008年1月に提案した「気候・エネルギー政策パッケージ」を歓迎し、その確実な実施を勧める一方、低コストで目標を達成するために市場を活用すべきだと指摘。また、全経済部門でのエネルギー効率の改善を勧告した。さらに、2013年までのEUのエネルギー分野の研究開発費が51億ユーロであるのに、情報技術には90億ユーロが見込まれている状況を踏まえ、エネルギー分野の研究開発費を早急に増額すべきだとした。また、研究開発の戦略的なマネジメントについても指摘。EUは2007年の戦略的エネルギー技術計画の策定で、この問題に上手く対処しつつあるが、他方、現行の研究枠組プログラムでは、エネルギー分野の資金の約40%を核融合につぎ込んでおり、気候変動目標の達成のためには、より早い段階で利用できる技術に資金を割り当てるべきだとしている。
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