国際エネルギー機関、デンマークのエネルギー政策に関するレビューを発表
発表日:2012.02.21
国際エネルギー機関(IEA)は、デンマークのエネルギー政策に関するレビューを発表し、同国が再生可能エネルギー・エネルギー効率・気候変動に関する政策実施において世界を牽引していると評価した。また、同国が抜本的なエネルギー転換には多大なコストが伴うことを認識しつつ、2050年までに全ての電力供給を再生可能エネルギーで賄うとの長期目標を掲げ、これまでにも数々の成果を上げてきたことを称賛している。一方で、こうした意欲的戦略について、政策立案者が今後検討すべき課題も提示。具体的には、1)出力が不安定な再生可能エネルギーの統合に向けた、同国および近隣諸国における電力網の再構築、2)低炭素社会への移行段階における電力安定供給の確保、3)低炭素技術の研究開発者等を継続的に確保するための人材育成力の強化、などを勧告した。さらに、同国はEU理事会議長国として、2020年までにエネルギー消費量を20%削減するとのEU目標の達成に寄与し、欧州電力市場の一元化や、エネルギー・インフラへの投資をさらに促進すべきとしている。
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